これから書こうと思っとる作品のメモ置き場じゃよ
タイトル『旗方優紀は夢を見ない』
あらすじ:世界には二つの夢がある。多種多様であるが、害は無い普通の夢。害しか与えない、最悪の悪夢。
夢というのは、何時だって大小に関わらず、自覚無自覚に関係なく、人に影響を与えてきた。
それは、人が異能を得る事もあるほどに・・・・・・・・。
【夢幻の異能】、それは人が自身の夢を現実だと知る事で得る事のできる、超常的な力の総称。人の夢が千差万別であるのと同様に、異能の数も多種多様に存在する。
夢の中で知った自分の異能の姿を強く認識する事で、異能を持つ者は現実世界に夢の中の自身を投影する。
それは、分かりやすく伝えるならば変身ヒーローに近いだろうか。
夢の自身を投影した姿の事を【
怪物になってしまった者が元に戻る術は存在しない。須らく、怪物に――――【
魂を解放しなければ、彼らは輪廻転生の輪に還れない。そう考えた者達によって、【虚影獣】を殺す事は異能の力を得た者の義務となった。
もちろん、それ以外にも理由がある。【虚影獣】は、異能の力を持たない一般人を襲い、悪夢を誘発させる事で、その人に【夢幻の異能】を得るよう誘導するのだ。それは【虚影獣】の習性のようなもので、異能の力に目覚めた者を、自身と同じ【虚影獣】にしようと画策する。
それを防ぐ事もまた、【夢幻の異能】を得た者の役割なのだ。
何時からなのかは分からない。だが、確実に現代まで伝わって来た出来事であり、真実。
それらを元に結成されたのが、とある秘密組織だ。
【夢幻の異能】を得た者を保護し、同時に【虚影獣】を討伐する事、または異能を悪しき事に使う無法者を罰する事を目的とした、世界を越えた境界なき大組織。
その組織の名は【
三年間、とある刑罰により収容された異能者がいた。彼は【幻影機関】に属する構成員の一人であり、非常に優秀な人材であった。しかし、三年前に起こした事件にて、彼は強大な【虚影獣】を討伐すると同時に、彼と交流のあった民間人の女性を死なせている。事件の真相は彼しか知る者はいない。だが、肝心の彼自身の記憶に、その事件の出来事は残されていなかった。
罪状は不明であるが、何であれ民間人を巻き込んだ上で死なせた事は事実であるとして、一応の体裁処置として彼は五年間の収容を義務付けられた。
そして、現代は三年後。
ある日、歴代でも類を見ない、爆発的な【虚影獣】の発生が確認された。それは異常な数値であった。基本的に【虚影獣】とは、そう簡単に出現しないのが常識だ。そもそも、【虚影獣】とは異能者の成れの果て。異能の力への慢心、驕り、恐怖、憎悪・・・・・様々な負の感情が暴走した事で、異能に呑み込まれたという〝現象〟こそ【虚影獣】が生まれる真実だ。
だのに、頻繁に生まれる【虚影獣】の数・・・・・・これに危機感を持った上層部は、二年間の監禁を無効とする代わりに、〝彼〟を表に出す事にした。
あの異能者―――――若干17歳にしてアジア最強と呼ばれた二大巨頭の片割れ、『旗方優紀』という青年を。
これは、最強の異能者と不幸な異能者の女性が送る、現代異能緑バトルファンタジーであり、謎を解明していく調査と探求の戦いの物語である。
〈主人公〉
名前:旗方 優紀(ハタカタ・ユウキ)
性別:男性 年齢:22歳
所属:【幻影機関】【異常捜査班:班長護衛】
特徴:背中まで伸びた黒髪を三つ編みにしている、気怠げな半目が特徴的な高身長の男性。顔立ちはわりと整っている。
服装にあまり頓着せず、本部から支給されたスーツを着崩した格好をしている。
概要:本作の主人公。バトル担当。
三年前にとある事件により、民間人の女性を死なせてしまった罪で、つい最近まで地下の独房に収容されていた。
仕事に対して真面目に取り組む姿勢を見せないが、【虚影獣】や悪しき異能者の事となると目の色が変わる。
成人男性にしては並外れた腕力と身体能力を持っており、五感もかなり超人的な青年。本人曰く「異能の影響を受けた結果」であるという。
その犬並みの嗅覚と馬に狐並みの聴覚、更には長年の経験で培われた第六感で、捜査に役立てている。特に危機察知能力に長けていて、相棒であり護衛を務める上司である御陵木恋の鈍感で無鉄砲な面を助けたり、時には助言をする役割を担っている。
荒事に慣れており、暴力で解決できる事に関してはお手の物。昔、学生時代にやらかした事があり、一部の不良に憧れの人となっている。「ユウキ:なんでだ・・・・・」
異能の制御、操作能力に長けており、一部の【夢身】を顕現させるなど、並外れた技量をしている。戦闘もアジアの二大巨頭と呼ばれる事もあり、三年間のブランクがありながら、ブランクを感じさせない活躍を見せる。それでも本人曰く「これでも鈍ってる」との事。やだ、うちの主人公バケモノすぎん?
三年前の事件の出来事と、自らと関わりのあった民間人の女性に関する記憶を一切を失くしている。今回の捜査、三年前の事件と関わりがあるかもしれないという、本部からの仮説を言われた事もあり、普段とは異なり、精力的な姿勢を見せている。・・・・・それでもサボれる時はサボるが。
目覚めた【夢幻の異能】は【夜魔の葬者】。非常に強力な異能であり、腕の一振りだけで並みの【虚影獣】を殺す事のできる力を持つ。
一身一獣の二つの身体で一つの身体の【夢身】を持つ。
人の方は紫の混じった黒の長髪、琥珀色の瞳の喪服に似た墓守のような衣服を纏った格好で、首筋に十時が連なったような赤い刺青がある。
獣の方は紫の混じった黒い三頭の巨狼で、鎖を身体に巻き付けている。
得物は槍・斧・鎌が一体となった、十字架の刻印がされたハルバード。
人の方は背中にもう一対腕があり、翼ある異形の腕となっている。部分的に顕現させる時は、だいたいこの腕の方を使う。
【夢身】となった事で使える異能なのか、能力を使う時は、碑文かあるいは墓石あるいはのような黒刀身蒼刃の鉈を顕現させる。文字に関係する能力だと思われるが、その全容は謎である。
名前:御陵木 恋(ミササギ・レン)
性別:女性 年齢:24歳
所属:【幻影機関】【異常捜査班:班長】
特徴:赤茶けた髪をツインテールにしている、茜色の瞳の活発な女性。大人というより少女のような外見をしている。
きっちりスーツの恰好をしているが、たまにネクタイが変な結び方になる。
概要:本作主人公。捜査担当。
18歳の時に【夢幻の異能】に目覚め、天涯孤独の身ゆえか、何の未練もなく【幻想機関】に所属する事になる。
頭のキレは良いのに、ぽんこつな性格が災いして実力を発揮できない事がままある。しかし、本来の実力を発揮すると、凄まじい集中力を見せ、あっという間に真実に辿り着いてしまう。
その捜査能力を買われて、原因不明の【虚影獣】の大量発生事件の捜査班を任される事となる。
荒事は苦手で、あまり戦闘が得意ではない。得た異能の能力的に、後衛寄りの中衛という立ち位置にあり、懐に入られると弱い。
しかし、後衛としては優秀で、彼女を守る前衛がいれば、期待以上の実力を発揮するだろうと言われている。しかし、異能の能力が特殊過ぎて、誰も彼女とコンビを組もうとしなかった。
誰にでも優しくあれという、亡くなった祖母の願いを大切にしており、そういう人間になろうと日々努力している。
祖母の願いがなくても、彼女は十分、心優しき女性だと、優紀は感じているようだが…。
仕事に対する姿勢は優紀と正反対で、精力的。暇があればしょっちゅうサボろうとする優紀に対して、困っている。
年下なのに、全然お姉さんとして優紀に見られなくて、最近は悩んでいる模様。
目覚めた【夢幻の異能】は【緋色の人形師】。生死問わず、モノであろうと両手の糸で繫げたものを、操る事ができる。
一応、人形師のため、一体の人形を持った人の【夢身】を持つ。
人の姿は、動きやすそうな、赤を基調とした貴族風のドレス衣装で、髪と目が緋色に染まる。
人形は四等身の幼児くらいのサイズで、黒髪赤目の黒と赤を基調としたゴスロリ衣装の少女の姿をしている。
得物は両手から出る糸で、これを人形に繫げて操作する。人形の得物は、フランベルジュ。
【夢身】となった事で使える異能は、糸で繫げたものを操作する能力と、強化する能力。糸は自由自在で、応用の効く能力である。
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