3話
「お嬢様。ご安心ください。この部屋にいれば安全でございます」
「……そうでしょうね。今度は、あれだけ扉の前に衛兵がいれば」
日が沈み暗くなった室内に少女の怜悧な声が響く。不機嫌さを一切隠そうとしない声色に、侍女の顔がわかりやすく苦しげに歪む。
「申し訳ありません、私が至らぬばかりに」
「……ごめんなさい。別にあなたを責めようと思って言ったわけではないの。あなたは悪くないわ」
自分の発言の大人げなさを悔いたのか、少女が黒く長い髪を指で撫でながらため息を吐いた。
「今までずっと放置してたのに、一度襲われればこうして警備をつけてくれるのだもの。文句は……まぁ、ちょっとしかないわ」
「お嬢様……」
「私はもう大丈夫よ。あなただって襲われて意識を失っていたのだから、しっかり休んで」
少女の優しい言葉を聞き、侍女は深々と頭を下げて部屋を出た。少女がいる部屋の扉の両脇には衛兵が二人待機し、警護に当たっている。
「……頼みますよ」
「ご安心ください。必ずやお守り致します」
胸に手を当て答える兵士に、侍女の顔がわかりやすく歪む。
「……白々しい」
嫌悪感を隠さないまま、侍女は部屋の前を去って行った。その後姿を見て、警備の兵士は鼻を鳴らし、不機嫌さをありありと示す。
「……いやー。ギスギスしてますな」
その、お互いに腹に何かしら隠してそうな、確執があることが誰が見てもハッキリとわかるような攻防の一部始終を、向かいの壁に寄りかかって颯太は見ていた。
「事情はよくわかんないけど……たぶんあの騎士が言ってた、ゴーストの噂を耳に入れるなって言ってた人は、あの子なんだろうなぁ」
まるで腫れ物を扱うような口ぶりだったし、今の侍女と兵士たちの間でも、何らかの確執があるのはわかった。
その腫れ物扱いをされている少女のことを考え、颯太は腕を組む。
この世界に来てから一度も目にしてない黒髪と黒い瞳。そして、何より。
「俺が、見える」
見た目と颯太を視認できる異常性は、簡単に切り離せるとも思えない。そこに何らかの関連性を疑ってしまうのも無理はない。
「まぁ、何はともあれ。話をしてみなければ始まらないよな」
どうやら部屋の中にはあの黒髪の少女一人だけしかいないだろうし、入ってしまえば問題なく意思の疎通は図れるかもしれない。
「とはいえ……どうやって入ろうか」
警備の兵士が傍に控えている扉が急に開いたら、即座にゴーストの仕業だって騒がれるのは目に見えているし、できれば大事にしたくない。
「……そんじゃ、向こうから開けてもらいますか」
警備の兵士の横、颯太は堂々と扉の前に立ち、
「おじょーさーん! あっそびましょー!」
大声で叫んでみた。
「はい!?」
突然聞こえた場違いにもほどがある大声とその内容に、扉の向こうから少女の驚いた声が聞こえてきた。その声に警備の兵士たちが動揺する。
「ど、どうされました!?」
「ど、どうされましたって、むしろそっちがどうしたの!?」
呼びかけの内容がそぐわな過ぎて、必要以上の混乱を呼んでしまっていた。
「あそ、遊ぶだなんて……ほ、本気なの? 私、そんな嬉しいこと言われたことないから、な、何すればいいのかわからないけど……!」
「お嬢様!? 何を言っておられるのか私どもには理解できません!」
「すみません調子乗りました! 昼間あなたを助けた者です! 扉開けてください!」
警備の一人が「やはりお嬢様は呪われている……!」などとキナ臭いことを言い始めたので、颯太は大声で状況改善を図った。
「え? え?」
「混乱するのはごもっともだと思いますが! 俺の声はあなた以外には聞こえてません! た、たぶん! ですので何も言わずに、扉を開けてください!」
「う、うん……」
そっと開かれた扉から、少女が恐る恐る顔を出す。
「い、いかがなされましたか」
「いえ、なんでもないの。騒がせてしまってごめんなさい」
扉を完全に開ききり、少女が警備の兵士に向けて頭を下げた。その隙に颯太は素早く扉を抜け、少女の部屋に入り込む。その颯太の行動に驚き、少しだけ少女の目が見開かれるが、すぐに表情を引き締め、兵士たちを見る。
「……あなた方も知っての通り、私は呪われている」
少女の言葉に兵士たちの表情がわかりやすく歪む。恐怖と嫌悪感がごちゃ混ぜになったような顔を浮かべ、一歩兵士たちが後ずさった。
「あまり扉に近づき過ぎない方がいいわ。大丈夫だなんて保障は、私にもできないもの」
クスリと笑いながらそう言って、少女は扉を閉めた。
「……これで、聞き耳を立てようとする者はいないと思う」
部屋に入った颯太の姿をジッと見つめ、少女は窓際へと足を進める。そこにはテーブルと椅子が一組置いてあり、その椅子に少女は腰掛けた。
「まずは……お礼を言うべきね。昼間は助けてくれてありがとう。親切なゴーストさん」
颯太の目を見て、颯太に向けて声を放ち、お礼を言う少女。その姿や光景に胸が詰まり、颯太は深く呼吸をして気を取り直す。
「どういたしまして。先に一つだけ言わしてもらうけど、俺はゴーストなんて名前じゃないし、そう呼ばれるのは心底不本意なんだ」
一ヶ月ぶりの会話だからうまく声が発音できているか不安ではあるが、そこはおくびにも出さないように振舞う。
「それなら、なんて呼べばいいの?」
「だからこそ、まずは自己紹介から始めよう」
右手を差し出す颯太に、突然のその行動に黒く澄んだ目をパチクリさせて困惑する少女。
「俺の名前は水際颯太。日本生まれ日本育ちの、極々平凡な男子高校生……なんだけど、今の言葉の意味わかる?」
「……ミナギワ、ソータって名前しかわからないわ。ニホン……というのは、地名なのかしら。聞いたことはないけれど」
「いや、わからないならいいんだ」
この分だと、地球という単語も同様だろう。颯太は手のひらを振って自分の発言の内容をごまかす。この一ヶ月街のどこを歩き回っても、地球や日本と縁のありそうなものは何一つ見当たらなかったから、彼女の知識に少しだけ期待していたけども。
「それで、君の名前は?」
再度、右手を差し出して問いかける颯太。
「……さっきから気になってるのだけど、この手は何かしら」
「何って、握手のつもりなんだけど……え、もしかしてこの世界にはない文化?」
「あ、握手。握手ね。もちろんあるわ。なんだ、人と握手なんてしたことないから、わからなかった」
ちょこちょこ発言にそこはかとない闇を感じるな……とは思いつつも、言及はしない。
「私は名前はクインセル・フィン・リークテッド。クインでいいわ。一応、立場としてはこの国の王女ってことになってる。王位継承権は、最初からないけど」
初めて見せてくれた笑顔と、触れてきた少女の手の柔らかさ。一ヶ月ぶりの人との交流とはまた種類の違う緊張が颯太を襲う。女性との交際経験など皆無である颯太に、目の前の少女、クインの見せる笑顔は現地人の初接触とはまた別の感動をぶつけてきた。
「……ふーん」
何を思ったのか、ニギニギとクインが手に力を込める。しかも両手で握ってきたり、目の高さまで繋いだ手を上げてまじまじと見つめたりしているのだから颯太の脳内はまたしてもパニック。
「なななななんでしょうか」
「ゴーストも、見た目って案外普通なのね。手も柔らかいし、なんだか普通の男の子みたい。顔も……なんだかちょっと拍子抜け」
「なんで、俺の顔見て拍子抜けしたのなんで。もしかしてすごく失礼なこと言ってる?」
「別に馬鹿にしてるつもりなんてないわ。想像していたよりも、ずっと、なんていうか、かわいい顔してて拍子抜けってこと」
「……かわいいかどうかはともかくとして」
身長も低いし顔も童顔気味だから、颯太本人にとってはそれなりに気にしている部分だ。そもそも今は自分の顔の造形とか見た目なんてどうでもいい。
「立ち話もなんだから、どこかに座って……あ、でも椅子なんて一つしかないわね。この部屋にお客さんなんて入ったのなんて初めてだし……いいわ、ベットにでも腰掛けて」
「いえそれは僕としましてもまだ早いと思うので地べたに失礼させていただきます」
「な、何が早いのかしら。あなたがそこでいいならいいけど……」
椅子に座ってる女の子を下から見上げるのもそれはそれで落ち着かないが、颯太は床……といっても立派かつフカフカな絨毯の上なので、別に苦もなく座り込んだ。
「それで、ゴーストじゃないなら……いったいなんなの?」
「なんなの、というか……」
「……それじゃ、あなたのことを教えて。何者なのか……どこから来たのか」
そうして颯太は、この一ヶ月のことを簡潔に伝えた。自分がおそらく、この世界じゃない、別の世界の人間だということ。何事もなく眠りに落ち、気づけばこの世界のこの国の市場にいたこと。誰からも姿が見えず、触れたりできるだけで言葉は届かないこと。
一ヶ月、目標も目的もなく彷徨っていたこと。
そうして、なんとなく見学に来た王城で、クインと会ったことを。
「まぁ……これだけ並べても、俺がその、君たちが言うゴーストじゃない、って断言できる情報はないんだけどさ」
「……そう」
長々と自分語りをしてしまった、その罰の悪さに颯太は頭をガシガシと掻く。嘘を言ったつもりはないが、自分で話していても荒唐無稽だという自覚はある。丸々信じてもらえるだなんて思っていない。
「大変だったのね」
だから、そんな労いの言葉をかけられるとは思ってもいなかった。
「……そりゃまあ、大変ではあったけどさ。そんな君が深刻ぶるほどでもないというか」
「誰からも無視されるのって、辛いもの。あなたほど無差別じゃないけれど……私も、この城の中では似たようなものだから」
表情に陰りを見せ、クインの目が閉じられる。何かを悔いるように、耐えるように閉じられた瞼の裏に浮ぶ光景を、颯太にはわかりようがない。
「……それは、君が言う呪いってやつのせいなのか?」
開かれたクインの目には、さっきまでの陰りは見えない。彼女の心の中で片が付いているのか、口元には笑みすら浮かんでいた。
「さぁ。そもそも私、呪われてなんかいないもの」
「あれ?」
「そもそも、呪いなんて本当にあるのかしら」
「魔法とかが存在する世界でそれ言っちゃいます?」
魔法がある=呪いもある、だなんて図式は確かに正当性はないが。
「あなたと会って、あなたと話をして確信したわ。私は呪われてなんかいない」
自信と確信に満ちた声を上げ、クインが席を立つ。ピンと姿勢良く立ったその姿は、曲がりなりにも彼女がこの王城で高い地位を持つ者なのだと判断するには十分な材料だった。
「ねぇ、どうして私の髪と瞳だけが真っ黒なのか、あなたにはわかる?」
自分の髪を一房、その毛先を颯太の眼前に向けてクインが問いかける。その髪から香る何かよくわからないけどすごくいい香りに思考を奪われつつも、必死に頭でその質問の答えを考える。
この世界で未だ、クイン以外には見たことのない黒い髪と黒い瞳。そして、この世界の人間じゃない颯太も、同様の色を持つ髪と瞳をしていて。
「……すごい下世話な想像になるけれど」
「いいわ。邪推なんてされ慣れてるもの」
「君は……俺みたいな、この世界にやってきた異邦人……つまり、ゴーストの子ども?」
笑顔すら浮かべ、クインは颯太の答えを首肯する。
「正解。まぁ、今まで確証はなかったけど、それもあなたが来てくれたお陰で確信できたわ」
「それじゃ、君のお母さんは……」
「深夜、何者かに襲われて……その末に産まれたのが私、ってことらしい。最初はお母様の妄言か、夢でも見ていたのだろうって片付けられていたようだけど、産まれてきた子どもを見てびっくり。この国に存在しない黒い髪と瞳をしていた。それ以来、お母様は私のことを見ないようになったわ。あなたみたいに最初から見えないんじゃなくて、見ようとしない。いない子として、扱われてるの」
それすら自分の中で始末がついているのか、淡々と話すクイン。その言葉の内容に、きっとそう簡単にはいかなかった、押し殺した感情もあることは颯太にすらわかった。
自分以外にも、この世界に迷い込んだ人間がいることにも驚いたが。それ以上に、自分ができないと、それだけはやってはいけないと決めていた禁忌を実際に犯した人間がいることに、恐怖を覚えた。
今の颯太にとって、
「もしかして、あなたが私のお父さん?」
「そんなわけないだろ……!」
「え、えっ? ご、ごめんなさい! そんなに怒るとは思ってもなくて。私人付き合いって全然慣れてないっていうかまともに話したのも侍女のフィリスぐらいしかないし……私なりの冗談のつもりだったのだけど」
「あー……怒ってるわけじゃないんだ。大丈夫、怒ってないよ」
黙っていればこっちが緊張を強いられている、と錯覚してしまうほどの美人なのに、話すと残念感が凄まじいなこの子……とは思いつつも颯太は口に出さない。空気が読める弁えた男子高校生である。
「まぁ……俺はそんなことはしてないし、今後もするつもりなんてない。というか、年だって君と大して変わらないでしょ」
「え……あなた、年はいくつ?」
「十七歳」
「ごめんなさい、あの、悪気はなくって……」
「なんで謝るの? ねぇなんで謝るの?」
悪気がなかったからなんだというのか。それはともかくとして、大事なのはそんなことではない。
「そうなると……君だけが俺の姿が見えるっていうのも」
「おそらく、ゴーストの子どもだから、でしょうね。そのせいで王位継承権なんて最初っからないし、忌み子扱いされてきたわ。別に……今更そのことを不幸だって言うつもりもないけれど。同情して、良くしてくれる城の者もいるし」
クインの表情は平然としていて、今の言葉に嘘は混じっていないようにも思える。
「でもね。私はこのまま、この城の中で一生を終える気なんて少しもないの。呪われた子だなんて言われ続けて細々と生活するなんて絶対に嫌。幽閉……とまではいかなかったけれど、自由はないし、今日みたいなことがこれからもないとは限らない。どうすることもできなくて、ズルズルとここまで生きてきたわ」
「そういえば今日の、あいつらは……」
不気味な仮面を被った二人組みの男。たまたま颯太があの庭園に向かわなければ、確実に目の前の少女は連れ去られていただろう。
「たぶんだけど……貴族連中の中でも過激派の奴らの刺客でしょうね。私の存在って、一応秘匿されているらしいけど、漏れるところには漏れてしまうのかも。王族に呪われた血があってはならないなんて、考えているんじゃないかしら」
「なるほど……そりゃ王様もゴーストのことを毛嫌いするわけだ」
自分の妻を襲われて、しかもその末にクインという不穏分子を匿う羽目になった。城を追い出さずに、丁重に城で保護している分、良心的と言えば良心的ではあるが。貴族連中から嫌な顔をされる要因を作り出したゴーストという存在に、恨みを持つのは当然ともいえる。
「お、お父様に会ったの!?」
「会ったっていうか、同じ玉座に座った仲さ」
「あなたは何をしているの!?」
勢いで返した言葉の誤解を解くよう、颯太は謁見の間であったことを話した。
「……あなたのその、誰にも見えないっていう特性を抜きにしても、結構怖いもの知らずよね」
「そういう、常識的な部分がこの一ヶ月でだいぶ麻痺してきてるのかもしれない。なにせ、君と会うまでは本当に誰にも気づいてもらえなかったんだから。君と目が合った時の喜びと言ったらそれはそれはもう」
「……その割にはあなた、最初に目が合った時、全力で逃げたわよね。しかも、私が助けてって言うまで中々助けに来てくれなかったし」
ジトーっとした黒い瞳が、颯太の心に突き刺さる。
「いや……最初のは、その男の子的な心情でね。すぐに助けに行けなかったのは……それは、本当に申し訳ない」
逃げたのはただの照れだが、すぐに助けに向かえなかったのは颯太自身の心の弱さが原因に過ぎない。そのことを恥じ、頭を下げる颯太の対応に、クインは顔を真っ赤にして慌てだす。
「せ、責めてるわけじゃないの! 助けに来てくれたのは本当に嬉しかったもの。あなただって……きっとそういう争いごとに慣れていないのでしょう?」
クインはわざわざ席を立ち、颯太の手を両手で握る。
「ねぇ……もう一度、言わせてくれる?」
彼女は前のめりになりながら口を開き、
「助けてくれて、ありがとう。あなたがここにいて、本当に良かった」
それは、それこそは颯太がこの一ヶ月、何よりも言われたかった言葉。
ずっと颯太が欲しがっていた言葉そのものを、言ってくれた。
「え? えっ!? やだっ、なんで泣いてるの!?」
「……ああ、ごめん。思わず」
自分がいることを肯定され、感謝され、許されて。
自分の行いを、誰かに認められて、ありがとうと言ってもらいたかった。
「ど、どうしよう。男の子が泣いてる姿なんて初めて見たから、どうすればいいかなんてわからないわ。というか人の涙を見るのなんて初めてだし……ど、どうすればいいの? だ、抱きしめればいいのかしら!?」
「それされたら逆に涙止まらなくなりそうだから勘弁して。それよりも」
言葉だけでなく、温かい抱擁までされたら際限なく泣き喚きそうだ。ただでさえ涙を見せてる時点で情けなくてしょうがないのに。
「俺の方こそ言わせてもらいたいんだ。君がいてくれて、本当に良かった」
一人きりで、誰にも気づかれずに生きていかなければならないのかと、絶望に足を踏み入れかけていた。けれど、救われた。
そうだ。助けたんじゃない。むしろ最初に助けられたのは颯太の方であり、救われたのも颯太だ。
目が合った。それだけで、今の颯太の心に絶望など一欠片も残っていない。
握られていた手を、今度は颯太が握り返す。両手で、ガッシリと握り返す。
「誰もが君を無視しても、俺だけは決して無視なんてしない。というかできるか」
たった一人で絶望していた自分を、見つけてくれた少女を、見なかったことになどできない。無視なんか、できるわけがない。
「俺は、君の助けになりたい」
沸々と湧き上がる感情のまま、颯太は口を開く。
「何かしたいことはない? なんでもいい。俺はそれを全力で手伝うよ」
何のために、この世界で目覚めたのか、誰も教えてくれなかったし、知る術もなかった。
だから、自分で見つける。作り出す。
「そのために、俺はこの世界に来たんだ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます