ハロウィンのイタズラから始まる俺のラブコメ。
紗倉 伊織
第1話
10月31日。ハロウィン。
まぁ、俺、
親が出張で居ないからゲームし放題だー!
「お兄、頭大丈夫!?」
「ヒドいなぁ、おい」
妹に変な心配された。大丈夫。元々だ。気にするなぁ!!
さぁって、ログインログインー!
『ピンポーン』
………………………んぁ?色んな意味ですごいタイミング。俺が悲しんだ。
「はーい、どちら様ですかー?」
「トリックオアトリートー!がおー!」
幼馴染の川内 摩耶だった。
「その服、寒くないのか?何なら入るか?」
「うん、入るー!」
俺の部屋に入ると、俺のベッドの上に倒れ込んだ。
「飲み物とってくる」
「ありがとぉー!」
部屋から出て、深呼吸をする。あぁー、心臓バックバク。
俺は、摩耶が好きだ。だけど、幼馴染だから普段通りにしないといけない。キツい。
だってあっちはそういう感情は抱いてないだろうから。幼馴染の恋愛なんて、ラノベの中だけだ。現実では、あり得ない。男女の幼馴染は、途中できっと他人になる。俺と摩耶は、それが遅いだけ。だからなるべく早いうちにこの感情を消すべきなのだろう。
「ほい、りんごジュース」
「ありがとー!」
美人なんだよなぁ、摩耶。
でも告白を全部断ってるらしい。好きな人でもいるのかなぁ。
「で、えっと、なんだっけ?」
「うぇ?あ、そうそう、トリックオアトリートー!おかしくれなきゃいたずらしちゃうぞー?がおー!」
か、可愛い!
「おかし、ないぞ?」
「じゃあいたずらする、よ?」
「トラウマになりそうなのはなしな」
「わかってるよ!め、瞑って?」
えなになに!?めっちゃ怖い!
「いい?」
「いいよ」
こわいこわい!
チュッ。
「え?」
ちょっ!?ななななななにされた!?
「キャー!狭霧とキスしちゃったー!やたー!」
えぇぇええええ!?!?喜んで……………るなあいつ。いいのかそれで?
「ちょっ………………!?まてまて、摩耶、お前好きな人いるんじゃないのか!?!?」
「いるよー?古鷹 狭霧って人。狭霧、君が好き」
俺は、床に座った。
「ラノベだけだろ、そういう展開は………」
「ラノベのラブコメじゃないよ?私は、狭霧が好き」
「俺は俺は………俺も摩耶、お前が好きだ。摩耶、俺と、付き合ってくれないか?」
「いいよ!でも、あの、その、結婚前提でも、いい?」
「もちろん」
「やった」
俺と摩耶はもう一度キスをする。今度は、唾液を交換するように。
そして、俺は摩耶を押し倒し………。
「お兄ー。お母さんから電…………………………話………………………」
「「あ」」
「お母さんお母さんお母さんお母さんーーーーーーーー!お兄が、お兄が摩耶っちを押し倒してるーーーーーーーー!!!!!!!!!」
『あらあら!!お父さんたちに報告しないと!!』
「お母さーーーん!?!?」
「おばさーーーん!?!?」
物凄く締まらねーーーーーーー!!!!
ってかなんでスピーカーにしてんだ!?!?
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こっちもよろしく。
「俺の彼女と一緒にいると、すごく楽しい。」
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