親の心子知らず【戦艦大和】

 夫の様子がおかしい。

 ほとんど自室から出てこなくなった。

 2歳になる息子の相手もおざなりだ。

 乗り込もうとした矢先に夫が笑顔で出てきた。

「戦艦大和のプラモデルの完成だ! かっこいいだろ? 奏、見てご覧」

 息子は持っていたおもちゃを振り上げ思い切り艦首を攻撃した。

「ぎゃ〜!」 

 そうなるだろうよ。

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