恋の始まりは【純文学】

 図書館で補習の課題となった本をようやく見つける。

 そこに片想い中の彼女がやって来た。

「君はそういうの読むんだ」

「う……うん」

 慣れたふうに本を取り出す彼女。

 それが仲良くなるきっかけだった。


「それまで純文学なんて読んだことなかったのに」

「お互い見栄を張ってたよね」

 俺の隣で苦笑いの彼女。

 

 

 

 

 

 

 


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