解き放たれる【排気口】

真っ暗な地下室。

扉は閉ざされ、大きな排気口だけが私と外気を繋げている。

誰か私を外に出して。

こんなところに閉じ込められるのは嫌!


ガコッ

排気口の蓋が開いて、男が顔を出す。

「ああ、やっと会えたね。囚われの姫君」

私を手に取りニヤリと笑う男。


私はブラッディ・ダイヤ。

持ち主を呪う伝説の宝石。

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