私たちの秘密【体験談】


 クスクスと押し殺した笑い声が漏れる。


 薄暗い部屋で布団に潜り込む。


 一枚の布団に二人で入るのは狭いけど温かくて心地よい。


「みほちゃんいい匂いがする」


「やん」


 鼻先を彼女の髪を埋めると、くすぐったそうに身をよじる。


「もう、そこじゃれないの。やるよ」


 修学旅行の夜。楽し恥ずかし恋バナが始まる。

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