なんか知らないけど美少女に監禁されました。
果実Mk-2
二人に幸せの試練を
いや、監禁されるなんて聞いてないけど?
「ここどこ、自分の家ではないし、手足動かないし、あの~誰かぁ!」
たしか昨日は授業を受けてから家に帰ってない!?
そうだ昨日は家に帰れてないじゃねぇか、どこだ!どこからだ!?やばい覚えてない……学校が終わったのは覚えている……えっと……そこから
「やっとお目覚めですか?」
「だれ?」
「だれ?って私ですよ私。」
「鴻上さん……?」
「正解です」
「てか、これどう言う状況?しかもこの手のやつ何?」
まじでわからん、こんな事、されるような事はしてない気がするが。
「何って手錠ですけど」
「そりゃ、見たらわかるけど」
「知りたいのはそんな事じゃなくて、ここがどこで、どうして手足を縛られてるかですよね?」
「わかってるなら早く教えてくれないか?」
「そんなの私が 好 き だからですよ」
「好きでこんな事するか?」
「しますよ」
まじかぁ……するかぁ……?されてるもんなぁ。
「しますよ好きなんですから」
「なるほどね」
なにがなるほどなんだ?
「私は前からあなたのこと知ってるのに周りの女子は……!!!」
「ひっ!あのちょっと静かに」
「ごめんなさい、でもやっぱりあなたのこと一番わかっているのは私だからね」
「なら、この手錠か足のとってくれないか?」
「それはむり」
「ですよね~」
「あ、お手洗いなら私がついていきますから」
「流石に外までだよね?」
「当たり前です!!」
彼女とは全くかかわりはない、しいて言うなら同じクラスで席が近いことくらいだろう、そんな彼女がこんな監禁紛いな事はする理由はないはずだ
「今何時だ?」
「あ、お昼ですね、お腹が空いてたら頭回らないですよね!」
「いや、そういう訳ではないんでけど」
「私すぐにお昼作ってきますね」
彼女は台所に向かい調理を開始した
「あの……人の話聞いてくれない?」
「いいですよ、お話しながらでもお料理できますから」
「あぁ……そうなのね」
「はい!」
「元気だね……」
「もちろんです、好きな人と一緒にするお料理は楽しいですから」
「いや、一緒にはしてないかな?」
「そう……ですね。ならお手伝いしてもらっていいですか?」
「手錠と足の取りますからね?」
「まぁ、それなら」
思ってもみないところで手足の自由が約束されるとは。
「でも、俺料理したことないけど大丈夫か?」
「なら、簡単な物にしましょうか」
「簡単な物って何?」
「カレーです」
彼女の手際はよく……
「あ、ごめん、指切った」
「え?大丈夫ですか!?」
「いや~ごめんね」
「と、とりあえず血を何とかしますね!?」
そういうと彼女は切ってしまった中指を口の中に入れ血を吸い始めた
「って、何指舐めてんの!?」
「だって勿体ないじゃないですか?」
「勿体ないって……普通しないよ?」
「でも、よくツバ付けとけば治るって言われてますよね?」
「今、勿体ないって言ったよね」
「何のことだか?」
「でも、勿体ないって」
「 何 の 事 で す か ?」
「はい」
怖えぇえええええぇぇぇ!!!恋する乙女怖えぇええぇぇぇええ!!!
なんだよこのプレッシャー!!普通の人は失神するだろこれ!!!
「私が作りますからあなたは机で大人しくしていてください!!」
「はぁい」
「まぁ、結局手足は元通り繋がれたままなのね」
「当たり前です、逃げられたりしたらいやですから」
「別に逃げたりはしないよ」
「やっぱり居なくなるの怖いのでダメです」
あーこれは早急に話のレールを変えなければ。彼女の変なスイッチが入って暴走してしまうなぁ……
「見たところ家の人はいない様だけど」
「はい、家の人は皆いないんです」
「あー旅行かなんか行ってんの?」
「いえ、この家には私一人で生活してるんです」
「じゃ一人暮らしってことだよね」
「そうですね、なら今は同棲って事にしませんか?」
「ならで決めていいことじゃないよね、普通」
「普通ってなんですか?今は私とあなたの二人だけですよ?なら二人の意見が違うなら話し合っていきましょう」
「まるで仲違いしたカップルみたいな事言わないでもらってよい?」
「そんなカップルだなんて」
「『まるで』ね、別に俺たちがカップルだなんて一言も言ってないから」
「私達カップルじゃなかったんですか?」
「違うよ?」
「でも、逃げないって」
「え?待って?それでOK貰ったって事になってんの?」
「ちがうんですか?」
「違うが?」
「 ち が う ん で す か ?」
「ち!が!い!ま!す!!!!!」
「ひぃん」
「かわいくしてもダメ!!」
「グルルルゥ」
何やってもかわいいんだなぁ!これが!
やっぱり美少女ってだけで何しても可愛いのずるいよ……
「威嚇したてもダメなものはダメです」
「はい」
「ってかカレーどうなってんの?」
「実は楽しみなんですけど?」
「出来てますよ?」
「なら何でださないの?」
「お話が楽しかったからですけど……だめでしたか?」
「いや……まぁ……いいんだけどさ」
「準備してきますね」
若干この現状になれてしまった自分が恐ろしい。
この娘やばい雰囲気雰囲気がある、まるで昔からの知り合いでそれなりの仲であったと感じるそんな危険な雰囲気がある、このままだと彼女と付き合うのも時間の問題だと思う。
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