共振
「神を見たことがありますか?」って書くと完全に宗教の勧誘みたいな感じですが、私の書き物は殆ど全部こんな感じです。
神について具体的なイメージができないかたは、トトロとかそこら辺のかわいい空想上の生き物を想定していただければと思います。
神を見たことがあって、それをなるべく多くのかたに説明したいのですが、私以外誰もそれを見たことがない。それに、「私もあなたの神様見たことあります」はありえないという、そういうタイプの神です。噛み砕くと世の光とか解脱した存在とかではないという意味です。
とにかく。
トトロいたんですよ。トトロ。
でも、殆どのかたはトトロを見たことないですし、たまに現れる謎のイエスマンは「トトロ。見たことあります私も」とか訳のわからんこと言うわけです。どうせ見たのはテレビ越しとかでしょうに。
話を戻します。
トトロを見せたいというのでもなく、トトロを信じてほしいというわけでもない。そういうアンビバレンスな感情のなかで、私が書き物に込めるスタンスがあります。
トトロがいたかもしれないという、雰囲気のようなものを、感じてほしいんです。
共感したり信じるのはやめてくださいなんか宗教っぽいので。
それよりも。
「あ、なんかこういうの、あったかもしれない」って、ちょっとだけ、ふわっとした気分を感じていほしいんです。トトロの。
それを私は「共振」と呼称しています。
共感や賛同ではなく共振です。似たようなものが読んでくださったかたの心のどこかの存在していて、それが喚起されることで何かそういうものがあったかもしれないと感じていただけたら、これ以上のしあわせはないです。
そして、共振させたいもの(ここで言うところのトトロに相当するもの)を私は「夢と幻想」と呼称しています。この「夢と幻想」は文字通りの夢を意味せず、ノスタルジックという意味の幻想を指すわけではありません。
ガンダムを知っているかたは「刻」の概念だと理解していただければ直感的に把握しやすいと思います。
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