本格の定義から疑うべし

 反省会も最終回です。反省は必要ですが、いつまでも反省だけしていても、面白い本格ミステリには近づけません。

 この連載は私的な反省会であり、不特定多数のかたに「こうすべし」とアドバイスをする目的ではありません。

 各回のタイトルが「~すべし」になっていますが、それはあくまで私自身に向けたものです。

 とは言え、鮎川哲也賞にチャレンジするかたや、鮎川賞でなくても公募をしているかた、しようと迷っているかたの一助になれば嬉しいというのは本音であります、はい。

 本格ミステリは型があるのですが、それゆえ、定義づけが難しくもあります。

 新人賞が「今まであったものにないもの」を求める以上、本格を疑うところから始めないといけないのかな、と思います。

 これを読んでくださったかたのなかから、鮎川哲也賞の受賞者が出たら、嬉しいです。

 予定していたより長くなりましたが、最後までありがとうございました。

 来年はどんな作品で勝負するか、楽しみです。

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