本格の様式を意識すべし

 ミステリーの新人賞は、(幸いなことに)たくさんあります。あります、が、「本格」にこだわった賞は鮎川哲也賞だけ。

 応募要項に「広義のミステリー」とある賞はたくさんありますが、鮎川哲也賞は鮎川先生のメッセージで明確に「本格の書き手」を求めています。

 本格ミステリは「型」があり、その型を身につけないと、鮎川賞を獲ることは難しいでしょう。

 本格の様式をきちんと押さえるのが必須でしょう。「守破離」という言葉がありますが、まずは型を守り、それから型を破り、型から離れる。

 まぁ、新人に「離」までは求められてはいないでしょうが、なにかしらの「破」までは要求されていそうです。いや、「離」までできている書き手を求めているのだ、というのが選考サイドの本音かもしれませんが。

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