つまらないかもと疑うべし、面白いと信じるべし

 そろそろ、反省会も終わりにしましょう。

 結局のところ、作品の価値を決めるのは選考委員です。作り手の私たちではありません。

 エグいことを言えば、一次選考の人が残してくれなければ、最終選考の作家のかたの目に触れることはないのでしょう。

 そして、応募者の大半は一次選考の担当者を信用していない(あぁ、怒られるんだろうな)。

 自分の作品をつまらないと厳しい目で見つつ、いや、骨身を削ったのだから面白いのだ、と信じてほしいのです。それだけの努力をしたという自負のあるかたは、適正な自信を持って次回作に取り組んでほしいのです。

 絶対に選ばれる作品はきっと一次を通過しますが、ギリギリのラインは一次を通過したりしなかったりと、運の要素もあると思うのです。

 向こうは仕事なんだから、と割り切って、きちんと書いたものは評価を問うべき。

 逆に言えば、きちんと書かないならば、土俵に上がらない覚悟も持ってほしいのです。

 胸をはれない作品を出す、というのも、「あるある」でしょう。

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