異世界で私は
優真(ゆま)
第1話 変わるはずのなかった1日
《声劇台本としての注意》
・2:2
・アドリブ細部の変更は可能
・生配信等でも使用しても大丈夫ですがその際はリンクを貼ってください
・動画等に残る際は連絡をください
・「」はその役の台詞
・:で台詞付けされてる所も読んでください
丸野 粗衣(まるの そい)♀・・・現実ではいじめられ何も楽しくない代わりにゲームでは楽しくやっている。
現実では大人しいけどゲーム内ではとても明るい
伊藤 一華(いとう いちか)♀・・・数少ない粗衣の友達。1番の友達。いつでも明るい性格の子
イチワキ♂・・・異世界で2人のサポートをしてくれる。明るくて少しバカ
トウマ♂・・・異世界でイチワキの親友。クールで知的
粗衣:今日もいつもと変わらない1日がくる
朝起きて、朝飯を食べて、支度して、学校に行って、授業受けて、昼食を食べて、放課後いじめられて、家に帰って、夕食を食べて、勉強をやって、お風呂に入って、寝る
〜登校路〜
一華「そーい!おっはよ〜!」
粗衣「…うん。おはよう」
一華「何か元気無いね。どうしたの?」
粗衣「…こんな毎日もう嫌だよ。何で私だけこんなに辛い思いしなきゃいけないの?」
一華「粗衣…」
粗衣「こんなに辛いんだったら、もう死にたい…」
一華「ねぇ粗衣。一緒にゲームやろ?」
粗衣「え?ゲーム?」
一華「うん!少しでも楽しいことがあったら良いでしょ?」
粗衣「…うん」
一華「じゃあ、やろ!」
粗衣「一華が居るなら…やる」
一華「やったぁ!じゃあ、今日の放課後に色々と教えてあげる!」
粗衣「うん!あ、でも放課後また呼ばれてる…」
一華「そんなのもう無視しちゃお!いつまでも構っていたらキリがないよ〜」
粗衣「怖いけど、そうする」
一華「じゃあクラスの前で待ってるね!」
粗衣:私の変わらない1日が変わった瞬間だった
〜放課後〜
一華「それじゃぁ、夜9時に通話かけて!」
粗衣「うん!わかった!」
〜粗衣の部屋〜
粗衣「これをこうしたら良いんだよね。あ、もう一華大丈夫って。」
粗衣「あーあー。入ってるかな?」
一華「入ってるよ〜!やっほ〜。」
粗衣「下手だけど大丈夫かな?」
一華「大丈夫だよ!粗衣の分は私がカバーするから!」
〜1時間後〜
粗衣「あ〜!楽しかったぁ!」
一華「粗衣結構上手いじゃん!」
粗衣「そうかな?」
一華「そうだよ!」
粗衣「こんな時間がずっと続くと良かったのにもう寝ないと…」
一華「そうだね。また明日学校でね!」
粗衣「うん…また、学校でね…」
ー通話を切るー
粗衣「楽しかった。でも、また学校に行く…。嫌だよぉ。(声を殺して泣いてる)こんなんだったら異世界に行きたい」
〜次の日〜
一華「おはよ〜!」
粗衣「おはよう…」
一華「どうしたの?また元気無いね」
粗衣「うん…昨日のは楽しかった。でもまた学校に行くってなると…」
一華「そうかもしれないけどさ、また学校終われば一緒にゲームやろ!そしたらプラマイゼロでしょ?」
粗衣「…うん」
一華「じゃあ、今日も1日頑張ってこ!」
粗衣:こんな1日が2週間続いたある日
〜下校中〜
一華「今日も一緒にやろうね〜!」
粗衣:私はすっかりゲームに溶け込んでいた。
粗衣「うん!」
粗衣:そして今日もまたゲームをやろうと家に帰ってる時だった
一華:私達は見知らぬ生き物に出会った。
粗衣:耳は猫みたいだったけど尻尾は狼みたいにふさふさで何より身体が犬猫よりも明らかに大きかった
一華「何…あれ」
粗衣「分からない」
粗衣:でも見たことがあった
一華:そう。それは私達が今、やっている異世界ゲーム『イマリカ』に出てくる生き物に似てた
粗衣:私は夢だと思った。でももし夢じゃないのなら、異世界に行けるんじゃないかと思ってしまった
一華「待って粗衣!どこに行くの!?」
粗衣:私は自然と走ってその生き物について行った。
一華:私は粗衣よりは運動神経がいいから後をついて行った
粗衣:そして、私達はいつの間にか知らない森の中にいた
一華「え、ここ何処?迷った?でも私達の町の周りに森なんて無いはず…」
粗衣:そう。私達の町の周りに森なんて無い。ならば…
粗衣「異世界…?」
一華:私達がおどおどしているとそこに見たことがある男の人が現れた
イチワキ「ようこそ!『イマリカ』へ!」
粗衣「ここは…どこ?」
一華「あなたはもしかして…」
イチワキ「そうさ!僕の名前はイチワキ!そして…」
トウマ「トウマです」
イチワキ「俺の親友だ!」
トウマ「お前の親友になった覚えはない」
イチワキ「えぇ〜!前にずっと仲良くしよう言ったじゃないか!」
トウマ「そんなことを言った覚えもない」
イチワキ「ひど〜い!」
一華「あの〜」
粗衣「お取り込み中で悪いのですが…」
イチワキ「あ〜そうだったね!」
トウマ「もう仕方ないしイマリカ(ここ)を紹介してくよ」
イチワキ「まぁ知ってるだろうけど〜」
トウマ「うるさい」
粗衣「あはは(苦笑い)」
一華「あははじゃないよ!どうすんのこれ!?」
イチワキ「どうするって何を〜?」
一華「もう、色々と可笑しいし疲れた…」
トウマ「じゃあ、少し休むか?」
イチワキ「その後に少し話すよ〜」
粗衣「じゃあ、そうさせてもらいます」
一華「そんなゆっくりしてる場合!?私は早く帰りたいんだけど!」
粗衣「でも私、疲れちゃったよ…」
一華「まぁあんなに走ったしそうか。じゃあ少し休んでくか」
粗衣「ではお願いします」
イチワキ「おっけー!任せて!」
トウマ「こっちだ」
〜宿舎〜
一華「粗衣、これからどうする?」
粗衣「どうするって言ったって…」
一華「もし、元の世界に戻れなかったら…」
粗衣「そ、そんなことはないだろうからさ、今はもう休も?」
一華「うん…」
〜翌日〜
イチワキ「2人とも〜!朝だよ〜!」
粗衣「う、うーん。って朝!?」
一華「ふぁぁぁ。おはよ〜」
イチワキ「うん!朝だよ〜!」
粗衣「あわわわ。お金なんてないのに朝まで寝ちゃったら…」
トウマ「それは大丈夫」
イチワキ「それを考えた上でお金は払ってるから!」
一華「ん〜お腹空いたぁ」
粗衣「一華は相変わらずだね(笑)」
イチワキ「じゃあ、うちに行こ!」
一華「やったぁ!」
粗衣「でも何でわざわざイチワキさんの家に?」
トウマ「どうせ朝まで寝るだろうと先にイチワキの家に朝食の準備をしているから」
イチワキ「そうそう!あと、さん付けとか敬語とか良いから!」
一華「たしかに!ってさすがに納得いかないよ」
粗衣「いくら私達がやってたゲーム内のキャラクターだけども今は初対面の人みたいな感じだし」
一華「そうだよ〜」
トウマ「まぁ、色々と慣れたらで良いよ」
イチワキ「ん〜。でも僕は2人のことはこんな感じで話してくね!」
トウマ「お前はいつもだろ」
イチワキ「あっはは〜」
粗衣「あはは(苦笑い)」
一華「それより早くごっはん〜!」
トウマ「こっちだ」
〜イチワキ宅〜
粗衣「わぁ!どれも美味しそう!」
イチワキ「だろ〜?」
トウマ「お前が作った訳ではないないだろ」
イチワキ「いったーい!そんな叩く事なんかないだろ〜」
トウマ「ったく。ほら、早く食べろ」
一華「うん!いっただきまーす!」
粗衣「いただきます」
〜数分後〜
一華「ふ〜。どれも美味しかったなぁ〜」
粗衣「そうだね〜」
一華「特にあの目玉焼きみたいなやつ!」
粗衣「私もあれが1番美味しかった!」
一華「だよね〜」
イチワキ「あれね〜。僕も大好きなんだよね〜」
粗衣「わぁ!」
一華「イチワキさんいつの間に!?」
トウマ「こら。2人を驚かすな」
イチワキ「いったーい!だから叩くなよ〜」
トウマ「ったく。とりあえず2人とも、そこに座ってくれ」
イチワキ「2人を『イマリカ』(ここ)に呼んだ話をするね」
粗衣「あ、はい」
トウマ「では、早速話してくぞ」
イチワキ「まず、ここ『イマリカ』は2人とも知ってる通り君達がやってるゲームの世界だよ」
一華「やっぱり…」
トウマ「君達がやってるゲームではちゃんとシャドウ達が消滅されて平和な世界が訪れる」
イチワキ「でもここでは違うんだよ」
トウマ「知ってるだろうけどシャドウとは負の感情が集まってできたモンスターだ」
イチワキ「でも、負の感情が集まりすぎて最近はより強力なシャドウが現れるようになった」
トウマ「そんなシャドウを倒すための力は今の俺達には無い」
イチワキ「でも唯一対抗する手段があった」
トウマ「それは君達みたいなヒトが持つ想像力だった」
粗衣「その力を持ってるヒトが居ればこの世界は助かる」
一華「その為に私達がここに呼ばれた」
イチワキ「そういうこと!」
粗衣「でも、それだったら私達みたいな高校生よりも…」
一華「そうだよ!それこそ、私達がやってる『イマリカ』を作った人とか…」
トウマ「俺達も最初はそうしようとした」
イチワキ「でも何故か君達から強い想像力を感じたんだ!」
トウマ「だから、2人を呼んだ」
粗衣「それは…」
一華「…わかった」
粗衣「一華!?」
一華「死ぬかもしれない。本当は怖い。でも、世界がピンチならば、私達を必要としてるなら私はやる」
粗衣「一華…」
イチワキ「粗衣はどうする?」
トウマ「嫌なら無理に引き受けなくても良いぞ」
イチワキ「そこまで鬼じゃないからね〜」
一華「粗衣…」
粗衣「私もやります」
一華「粗衣、良いの?」
粗衣「うん!だって一華がいるから!」
一華「粗衣〜」
イチワキ「やったね!」
トウマ「じゃあ、早速出かけるぞ」
粗衣「えっ。何処にですか?」
イチワキ「そんなの決まってるでしょ〜?」
一華「まぁたしかにこんな格好だとね〜」
粗衣「あ、そっか!」
トウマ「そういうことだ」
一華「でも、私達お金も何も持ってないですよ?」
イチワキ「それは大丈夫!」
トウマ「これから、俺達も世話になるから俺達から出す」
粗衣「わぁ〜!。ありがとうございます!」
イチワキ「これ位全然大丈夫だよ!」
一華「じゃあ、高いのにしよっかな〜♪」
トウマ「程々にな」
粗衣「はい!」
イチワキ「帰りに君達の住むところとギリートも決めなきゃな〜」
一華「ギリート?」
トウマ「そっか。2人はいつもデュオモードだから知らないか」
イチワキ「ギリートは4人パーティーでやる際に皆が集まったり、クエストが送られたりする場所のことだよ〜」
トウマ「そういうことだ」
イチワキ「僕はあんま知らないけどね〜」
トウマ「何であんまり知らないのに説明したんだよ」
イチワキ「あっはは〜」
トウマ「あははじゃないんだよ」
イチワキ「だから、叩くなよ!」
トウマ「ったく」
粗衣「あはは(苦笑い)」
一華「そろそろ行きましょ!」
粗衣「そうだね〜」
一華「最初は武器屋ですか?」
イチワキ「この世界で武器屋というか武器のことはアトールって言うんだよ〜」
トウマ「防具のことはデュールだね」
イチワキ「まぁ知ってるとは思うけど〜」
トウマ「一応な」
粗衣「はい!」
一華「では、改めてよろしくお願いします!」
粗衣「よろしくお願いします!」
イチワキ「よろしく〜」
トウマ「よろしくな」
〜武器屋〜
イチワキ「一華ならこれどう〜?」
トウマ「短剣か」
一華「お〜!動きやすいし切れ味も良さそう!」
粗衣「一華かっこいいね!」
イチワキ「粗衣ならこれかな〜」
トウマ「弓矢か」
粗衣「私結構こういうの得意なんです!」
一華「たしかに粗衣はこういうの得意だよね〜」
イチワキ「じゃあ、決まりだね!」
トウマ「2人ともこれで良い?
粗衣「はい!」
一華「おっけーです!」
イチワキ「2人ともすごい似合ってるよ〜」
トウマ「じゃあ次行くぞ」
粗衣「はい!」
〜防具屋〜
一華「かわいい洋服とかも置いてあるんですね〜」
粗衣「本当だね!」
イチワキ「一華ならこんなんどう?」
一華「動きやすそうだし何よりもかわいいから気に入りました!」
粗衣「一華に似合いそうだね〜」
イチワキ「だろ?」
トウマ「粗衣はこれかな?」
粗衣「私がこんなにかわいいの良いんですか?」
トウマ「絶対似合うよ」
粗衣「それじゃあこれにします」
イチワキ「じゃあお会計にして早速着よう!」
一華「うん!」
粗衣「はい!」
〜着用後〜
トウマ「2人とも似合ってるぞ」
一華「ありがとうございます!」
粗衣「ありがとうございます(照れ)」
イチワキ「どんどん次行っちゃうぞ〜!」
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