十和里山伝説「紡ぎの時計」第三十九幕 慟哭と懺悔
十和里山伝説「紡ぎの時計」
作者:神崎 小太郎
第三十九幕 慟哭と懺悔
※誤字脱字・構文など
> 俺には彼女の行為が厳かな儀式のように思えた。
⇒「俺には〜のように思えた。」は一人称視点では当たり前ですね。「俺には」は勇希くんの一人称視点だから要らないですし、「思えた。」は「見えた。」「映った。」に置き換えたほうが適切ですね。
> 彼女の行為が厳かな儀式のように映った。
>いつしか、彼女が大好きになったバッハルベルの「カノン」だ。
⇒「パッヘルベルの」ですね。人名なので間違うと結構減点を喰らいますのでご注意くださいませ。
>「ならば、良いだろう。膝まづいて願いごとをしなさい」
⇒「ひざまずいて」「
> 野口さんはそう言って、自分の目を見つめた。
⇒ここで「自分の目」と書くと「野口さんの目」のように読めます。「勇希くんの目」であれば「俺の目を見つめてきた。」と補助動詞で方向を書くこと。単に「目を見つめてきた。」と書いてもよいですね。補助動詞は動作の方向を表すため、今回のようなこちらへ向かう動作の場合には「くる」を用います。
なんでもかんでも補助動詞ではまどろっこしいのですが、使うべきとき的確に補助動詞を使えないと、それはそれで減点対象になります。
> 小百合さんはすぐに携帯電話で助けを呼ぼうとした。彼女はなんとか冷静さを取り戻そうとしていた。けれど、山奥のせいか電波が全く入らないようだった。
⇒不思議なのですが、「ライブ映像」はなにで送ってきているのでしょうか。携帯電話のモバイルネットワークでないのならWi−Fiででしょうか。それとも衛星通信のスターリンクとか? 普通に考えると電波中継車でもなければ、携帯電話のモバイルネットワークを使っているはずですよね。
であれば電波が届かないのにライブ映像はどうして送られているのか。
この矛盾を解決するには、たとえば根本さんが衛星電話を持っていて、その回線を使ってライブ映像を転送していたとか。小百合さんの携帯キャリアでは繋がらないが、ライブ映像を送っている根本さんの携帯キャリアなら繋がっていたとか。
ある程度でっち上げでもよいので、そこの整合性をつけてみましょう。
> ドーンドーンという地響きが響く。
⇒「大地の震え」が「地響き」ですから「響く」だと字が被りますよね。
「地響きが轟く。」とすれば、このシーンの最初にあった「轟く」と呼応して効果を発揮します。あまり使わない漢字や表現を再び出すことで関連性を出す、というテクニックもありますので、活用してみましょう。
※寸評
上記しましたが「ライブ映像」をどうやって転送していたのか。
そこをクリアしましょう。疑問がある状態だと感情移入が妨げられます。
クリアになれば、臨場感もありますから読み手をぐっと惹きつけますね。
どんどん文章と表現がよくなっているので、この方向性で書き続けられたら、とてもよい経験と技量を手に入れられますよ。
頭を悩ますこともあるでしょうけれども、一幕一幕、着実に書いていきましょう。
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