十和里山伝説「紡ぎの時計」第五幕 見えない時計

十和里山伝説「紡ぎの時計」

作者:神崎 小太郎

第五幕 見えない時計





※誤字脱字・構文など

>俺にはそのまなざしがダイヤモンドの輝きを競っているように思えてくる。

⇒「ダイヤモンドの輝きを放っているように」「ダイヤモンドの輝きと競っているように」のいずれかかなと思います。


>細川ガラシャは類まれなる美貌を誇るが、美人薄明のモデルのごとく数奇な運命に弄ばれて、壮絶な最期を迎える悲運な女性であったと聞いていた。

⇒「美人薄命」ですね。


>「はい、あとは、喫茶店で教えてください」

⇒ここは、根本さんが、

>「(中略)〜よかったら立ち話は何だからコーヒーでも飲みましょう」

> 根本さんは微笑すら浮かべて、そう口にしてきた。」

⇒の直後に続くはずだった文のようですね。その間に薫とガラシャの話を割り込ませたので、話が噛み合わなくなってしまっています。

 たとえば、

>「そうですか。では、詳しくは、喫茶店で教えてください」

⇒のように直前の文とスムーズに流れるように言葉を変えてみてください。





寸評

 いよいよ、タイトルの『十和里山伝説「紡ぎの時計」』が効いてきますね。

 根岸さんが専攻する病気や、『十和里山伝説』での時間の概念、薫をガラシャと呼ぶなど、ある程度根岸さんは見抜いているのかもしれませんね。

 だからこそ、勇希に興味を持ってくれたのかもしれない。

 今回はここまでですが、じゅうぶんに文学的な作品だと思います。

 筆致も丁寧かつ飾りすぎず、必要な情報をしっかりと読み手に伝えています。

 ただ、けっこう書き換え、書き足しした跡が見えるので、苦心作であることも窺えます。

 書き換え、書き足し、削りなどをした後、公開前に読み直して、スムーズに文章が流れるようにしておけば、じゅうぶんなレベルを確保できると思います。

 では今回はこの第五幕までの添削となります。


 準備ができ次第、続きをご用意いただけたらと存じます。




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