結婚したかったのだろうか 5

陰陽師の呪縛 〜男を必ず落とす超モテ女の秘密〜

作者 雨 杜和

第三部 現代編「二十一歳、三十三歳」

第一章 結婚

結婚したかったのだろうか 5

https://kakuyomu.jp/works/16816452219750143893/episodes/16817330649964484007




※誤字脱字・構文など

 誤字等はありませんでした。

 推敲お疲れさまでした。




※寸評

 平安の賀茂光栄と現代の下鴨モチがつながりましたね。

 おそらくですが、モチと別れたことを知ったマロンがここに乗り込んできたんでしょうか。

 そう考えるとかなりの部分で納得がいきますし。

 今回の作品は恋神マロンこと「藤原兼家の娘」を巡り、賀茂光栄の子孫がどういう立ち位置にいるのかが重要なヒントになっていそうです。

 今話で下鴨モチが賀茂光栄の子孫だとわかりましたから、法光がマロンにかけられた呪詛が佐々波くんに降りかかったと見るのが妥当でしようか。そう考えると佐々波くんも賀茂光栄と縁があるのかもしれませんが。


 かなりいろいろ推理できるだけの情報がありますね。

 私の作品は「本格ミステリ」にならないように、謎は最初からオープンにしていることが多いのですが、雨 杜和様の場合は叙述トリックを仕掛ける傾向にありますよね。

 だからミステリとして多くの読み手を惹き込めるのだと思います。

 雨 杜和様は『シャーロック・ホームズの冒険』のようで、私が『刑事コロンボ』のような感じですね。

 怪盗もので『刑事コロンボ』形式をやろうとして、早々に読み専の方から怒られたくらいですので(苦笑)

 ちょっと相性が悪かったかな。心理的な駆け引きを主眼にしたかっただけなんですけどね。


 本作はカテゴリ「ライト文芸」ですから、女性向けミステリが対象に含まれています。

 謎を解こうとして動くほど謎が増えていき、さらに追及するとある一点をきっかけにして一気に解けていくような感じですかね。

 妖艶な第一部、コミカルな第二部と進んできての「オカルティックな第三部」ですべての謎が氷解する。

 それを目指せば第三部は『金田一耕助シリーズ』のような読み応えのある物語になるでしょう。

 まあホラーを目指していますから、科学的に検証可能ではありませんけどね。

 起こったことは非科学的ですし、解決策も非科学的。

 だからミステリのように謎を解く過程を経ても、ホラーとして成立します。

 情報を隠せるだけ隠して、それを少しずつ暴いていくスタイルなので、情報の出し方が難しいかもしれません。しかし『横溝正史ミステリ&ホラー大賞』に挑んだ手応えがあれば、だいじょうぶでしょう。

 自分の筆致を信じて、書き進めていきましょう!



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