04

臨海22世紀

作者 長宗我部 芳親


海中退治譚編

04



構文と誤字脱字など

> セーラは作業していた手を止め、振り向いてみせた。

⇒ここで「みせた」はどうかなと。補助動詞の「みる」は「試す」意を持っています。

 単に「振り向いた。」としたほうが誤解はなくなります。



> 現代アートのような不思議な形の屋根を持つ駅舎に、正面前に設置られた噴水型の時計オブジェ。

⇒「設置された」だと思いますが、「しつらえた」のような読みを考えた名残なのでしょうか?



> 持ち主の指示に従って戦闘モードや偵察モード、技工モードなど様々なモードになることができる。

⇒とくに問題はないのですが、「様々なモードになれる。」と書いても表現としてはほぼ変わりません。それを知ったうえで、あえて「様々なモードになることができる。」を選ぶのはありです。



>懐中時計からのライトで照らしてみると、その全貌が明らかになった。

⇒「懐中時計に仕込まれたライトで」か単に「懐中時計のライトで」でよいと思います。



> いくつかテナントが駅校舎内には入っていたようある。

⇒「入っていたようである」ですね。



> その背後の後ろで何かが蠢いてたのを知る由もなく。

⇒「背後の後ろ」は「後」の重複です。「その背後で」「後ろで」のいずれかですね。ただ、続く文に「後ろ」が出てくるので、ここは「その背後で」を選ぶべきでしょう。



> 大地が揺れ動かのような大音響がつんざす。

⇒「大地が揺れ動くかのような」「つんざく」かなと。




※構成と展開について

 ここで物語の鍵である宇宙苔が出てきましたね。自然な流れで展開していて、なかなかに練られた構成だと思います。

 ただ、戦えるのか、という大問題が提示されましたので、次話が戦うのか逃げるのか読み手に考えさせる余地がありますね。

 ここからが緊迫感で高まって盛り上がってくると思いますので、まずはひとつめの山をどう越えるのか、これからの展開を確認したいですね。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る