この、あつかましい王の顔を忘れるとはな
姫と似ているからって俺が身代わり? 残念国家に嫁いで戦争に巻き込まれた翼族の愛と戦い〜弱小国家フレーヴァング王国戦記〜
/作者 雨 杜和orアメたぬき
第2部 弱小国家フレーヴァング王国戦記
第6章 ヴィトセルク
この、あつかましい王の顔を忘れるとはな
https://kakuyomu.jp/works/16816452220315287250/episodes/16816927859949589286
——こんなに小さいかったのだろうか。
⇒「小さかったのだろうか。」ですね。
登りはじめた太陽の光を受け、神々しいまでに美しいマリーナがいた。
⇒太陽や月が上がる場合は「昇る」を使います。
侍女から湯気のあがるスープを受け取ると、マリーナが差し出した。
⇒この文だと、ヴィトセルクが侍女からスープを受け取って、マリーナが差し出した。というおかしなことになります。
スープを受け取ったのがマリーナであれば、
⇒マリーナは侍女から湯気のあがるスープを受け取ると、それを差し出した。
のような文でなければなりません。
「暖かいうちに」
⇒物の温度が高い場合は「温かい」ですね。空気の温度が高い場合は「暖かい」です。
この場合は「スープの温度が高い」のですから「温かいうちに」ですね。
できうる作戦はすべて費やした。
⇒この場合は「できうる作戦はすべて尽くした。」ではないでしょうか。
※戦術的には固守しつつ、外線で補給路を圧迫しているんですね。
これが続くと早晩シルフィン軍は根をあげるところですが。
収奪しようにも焼き討ちされているのでなにも残っていない。
とくに大軍を引き連れてやってきているので、シッゲイル公爵やヴィトセルクが思った以上に限界は早く来ますよ。
食べるもののない軍や食べていない軍は、数は多くてもものの役には立ちません。
ヴィトセルクやウーシェンがどの程度までシルフィン軍の限界を見極められるかが、戦術上の勝敗ラインになりますね。
そしてあと1話で最終のクロードの章ですね。
問題はレーゲルクドレールがクロードを手放すのか、このまま第三勢力を気どって故あればシッゲイルにしっぺ返しをするための手駒にするのか。
もしレーゲルクドレールがシッゲイルを快く思っていないのなら、クロードに上空から食糧貯蔵庫を焼き討ちさせても面白いですね。
それでさらにシルフィン軍の限界が早まります。
兵を損ねるだけが「戦いに勝つ」ことではありません。
行動不能に陥らせることが「勝つ」本質なのです。
だから、今シルフィン軍の食糧貯蔵庫を狙われたら、兵に食べさせるものがなくなり、どんなに優勢だったとしても撤退せずにおれなくなります。
ということで、クロードの最終章の展開が今から楽しみですね。
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