心に流れる涙

姫と似ているからって俺が身代わり? 残念国家に嫁いで戦争に巻き込まれた翼族の愛と戦い〜弱小国家フレーヴァング王国戦記〜

/作者 雨 杜和orアメたぬき

第2部 弱小国家フレーヴァング王国戦記

第2章−2 マリーナの章(クロードとマリーナ)

心に流れる涙


https://kakuyomu.jp/works/16816452220315287250/episodes/16816927859309945421



人間と運搬用の獣ものが数匹で、その巨大な建造物を引いていた。

⇒「獣もの」がよくわからないのでご質問です。これは「けだもの」と読んで送り字の都合で「獣もの」と書いたものなのか、「けもの」と読むんだけど「もの」を消し忘れたものなのか。

 私ではちょっと判断できませんでした。

 一般的に「けだもの」も「けもの」も「獣」と表記しますので、あえてであれば「獣」に「けだ」とルビを振るべきですね。



※どうやらこちらに手が入ってくるようになったようですね。

 かなり文章の質がよくなってきています。

 ただ、ちょっと構成が難しいかなと感じます。

 ヴィトセルク王との一夜と、父ヘルモーズ公の人となり、説得する材料がなにかないか。

 これらが混然としていて、ややわかりにくさが見えますね。

 ただ、マリーナの心情と、感じ方の流れを文章にしてあるので、彼女がこのような流れで感じているのであれば、リアリティーがある文章、ということになります。

 私がある程度背骨が通った文章を書きたい派なので、どうしても「わかりやすい文章が最善」と思ってしまいます。これがリアリティーよりバラエティーに向いている証なのですが。

 アメ様は、リアリティー寄りの書き方をなさるので、私の「こうするとスッキリする」「こうすると読み手を惹きつけられる」にちょっと疑問を感じてしまうと思います。

 双方が歩み寄って中庸を進めばいちばんよいのですけどね。

 なのでこの添削を通じて、私もリアリティー寄りの書き方を徐々に吸収しております。


 『明智光秀によろしく』もそうでしたが、アメ様はリアリティーには強いんです。ですが一種「荒唐無稽」とも思えるバラエティーがやや弱い。

 徹底的にリアリティーに振っている『薄墨色』のほうがアメ様らしい作柄のように映ります。

 ただ、異世界ファンタジーで勝負するのなら、リアリティーだけでなくバラエティーも意識していきたいですね。

 他の応募作が軒並み「バラエティー」に極振りしていますので、そこにリアリティー重視の作品を投入してどこまで戦えるのか。


 クロードが「貴種」とされていたので、そこに「バラエティー」が入り込む余地があります。

 今のところ300度の視野くらいしか披露されていませんが。

 戦記もので「バラエティー」をどれだけ放り込めるかは、経験に裏打ちされないと難しいのは確かです。

 ですが、面白そうなタネである「貴種」や「姫の身代わり」にされたクロードの存在はじゅうぶんバラエティーになりうると思っています。

 クロードがどれだけ活きてくるのか。

 それが今後の二次選考やその次を通過するかどうかを左右しそうです。


 アメ様の作るリアリティーはとても価値があるのです。ただ『明智光秀によろしく』でオババに人気があったように、読み手はバラエティーも重視するんですよね。

 結局読み手は「読んでいて楽しめる作品」を高く評価するのだと思います。

 今作での主人公「クロード」はじゅうぶん「バラエティー」面を担える存在ですので、彼の活躍を読み手は心待ちにしているのかもしれませんね。



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