華々しい結婚式
姫と似ているからって俺が身代わり? 残念国家に嫁いで戦争に巻き込まれた翼族の愛と戦い〜弱小国家フレーヴァング王国戦記〜
/作者 雨 杜和orアメたぬき
第一部 王族の結婚
第2章 マリーナ
華々しい結婚式
https://kakuyomu.jp/works/16816452220315287250/episodes/16816700427475390503
フレーヴァング王国では王の結婚セレモニーに、国をあげてわいていた。
⇒これでもわからないではないのですが、もう少しわかりやすくすると、
⇒フレーヴァング王国は王の結婚セレモニーで、国をあげてわいていた。
とする手があるのですが、「王」「国」が二回出てくるのがどうかなぁという方なら、
⇒フレーヴァングでは王の結婚セレモニーに、国をあげてわいていた。
とする手があります。ここまで読んできて「フレーヴァング王国」として見てきた単語なのであえて「王国」と書かずとも王国だろうとわかります。とくに「王の結婚セレモニー」「国を挙げて」があるので、単純に解けるはずです。
この国は大国にかこまれ、どの国と比べても貧しい。
⇒「国」が三つありますね。減らすには削ったり変えたりするしかないですね。
⇒大国に囲まれ、どこと比しても貧しい。
ここで「比する」という単語をチョイスした理由は、戦記ものになるとのことなので「文語」の「比する」のほうが国家単位の対比には向いているとの判断からです。
「比する」は「比」のサ変動詞で、「比べる」は五段動詞です。
ただ「比べても」でも多少軽いかなと思わないではないですが、なんら問題はなく、読みやすさを重視するならじゅうぶん「あり」です。
黄金色のドレスをまとい、頭上に花かんむりをつけた女性が左右に10人ずつ並び、輿を担いでいる。
⇒日本の神輿は担ぎ棒込みで一トンほどあり、その上にマリーナ姫が載っています。装束込みなら1050キログラムほどでしょうか。これを20人で上げるとなると、一人50キロほどですよね。もちろん神輿は神を載せる建物込みなのでこの重さですが、けっして軽くはないかと。もし担ぎ棒なしなら五百キログラムほどで、逆に言えば担ぎ棒だけで五百キログラムはあります。これを20人で上げるとなると、ひとり25キログラム。女性でも挙げられなくはありませんが、現代日本人の女性ではまず挙げられないでしょうね。そこは異世界なので、もっと軽い輿があればいいわけですけど。
日本では人を乗せる輿は300キロほどらしいので、こちらなら一人15キログラムであり、なんとか上げられるかな、というところですね。
日本の町駕籠の場合は本体重量10kgに乗り手40kgほどなので合わせてふたりがそれぞれ25kgを担いていた計算です。慣れた男性で25kgほどですから、女性でひとり15kgはできなくはないかなと。
ただこうして数字を書くと、できるかな? と思いますが、まあなんとかなってしまうものです。
ですがこの数字は耐久性の高い木製ですから、軽い竹製や籐製であれば、輿の重さはさらに軽くできます。
つまり「竹製の輿」か「籐製の輿」であれば、読み手も「そりゃ担げるわな」と納得しやすくなるでしょう。
中国っぽさを出したければ「竹製」、東南アジアっぽい印象を出したければ「籐製」を選ぶとよいでしょう。西洋の木材には詳しくないのでそちらにも軽い素材がないとはいえませんが。
誰かが叫ぶと、一斉に声はマリーナを呼ぶ声に重なり楽隊の音を凌ぐ。
⇒「一斉に声は〜呼ぶ声に重なり」となりやや不格好かと。
⇒誰かが叫ぶと、マリーナを呼ぶ声が一斉に重なり楽隊の音をも凌ぐ。
こうすると助詞「が」の重複が気になりますが、明確には前文は「誰かが叫ぶ」でそこに接続詞「すると」が加わった形になっているので、後文とは切り離して考えられます。
で助詞「を」がふたつあるところは後ろを「楽隊の音をも凌ぐ」にすれば解決します。
輿から先にクロードが降り、侍女の姿に身をやつしたマリーナが、その後に竜車から降りる。
⇒「降り」が重なるのがどうかな、と感じます。もちろん動作としては合っているのです。ただ「一文に同じ動詞」は少し軽さを感じさせます。
たとえば「クロードが降り、〜マリーナが下車した。」とするのはいかがでしょうか。
ここで助詞「が」の重複ですが、「クロードが降り」と「マリーナが下車した」の重文とみなせます。
ですので、
⇒輿からクロードが先に降り、侍女の姿に身をやつしたマリーナがその後に下車した。
とするのがスマートな解決法です。
「先に」「その後に」は文章の同じ位置に入れるとわかりやすくなります。
城内の奥から年配の女性が進み出て来て、ふたりの前で平伏している。
⇒「城内の奥」がやや引っかかります。
城の大広間の中にいるので、単に「奥から」でも位置関係は明白だと思います。
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