消えた犯人とは……
そして、自殺するような男ではないことは、彼女が一番よくわかっていた。
⇒この物語は陽菜子の三人称一元視点なので、二人称の「彼女」は使えません。
「陽菜子が」か「私が」に直しましょう。
「奥さんの指紋しか付いていない」
⇒やはり第七話で「指紋」の話は出てきましたね。これがはったりか真実か。
「警察のいうことは真実だ」と思い込む人はけっこういますからね。
篠崎の追い込み方はやや雑に感じられるのは、はったり含めた強引な取り調べにあるのかな、という印象ですね。
一流ではない。だけど読み手はそこまで警察を疑わない。
ミステリーによくある認識の違いですね。
ただ、第七話の中ではったりとわかっただけでも、読み手は彼の取り調べ方が理解できたと思います。
ちなみに警察に陽菜子のスマートフォンを預けると、解決が近づくかもしれませんね。
何時に玜介と電話をしたのか。その記録があれば発信地がどこかもわかりますし。もしかしたら電話をしているときすでに丸の内に来ていたのかもしれません。そうすればその場所の防犯カメラになにか映っているかも。
というアイデアが出てきますね。
少なくとも通話記録があれば、玜介がスマートフォンを持っていたことはすぐに調べはつくはずです。
あとは篠崎の捜査能力がいかほどか、ですね。
はったり刑事ってあまり役に立たないとは思いますが。
※やはり第七話も添削箇所が少ないですね。
私の「小説の書き方」コラムからですが、これから書く数話ぶんの「箱書き」を書いてから執筆なされたほうがよろしいかもしれません。
アメ様は書きたいように書くタイプなのは重々承知です。
第六話、第七話のように改稿をほとんどしていないほうが直しが少ない傾向にあります。
つまり「一発書き」のほうがアメ様は強いようです。
そこでこの先どう話を進めていくかを数話ぶんでいいので決めておくと、書くことを整理できるので「一発書き」の長所が活かせると思います。
アメ様は物語の構築力は高いのですが、やや文法でミスが出てくるので、大筋はいじらなくても問題ありません。慣用句や漢字のミスくらいなら小説賞でもある程度許容してくれます。
「小説賞・新人賞」は完璧な原稿より、ミスがあっても魅力的な原稿を求めています。
そして本作も「魅力的な原稿」に近い作品です。
ですので「箱書き」を書いてみて、物語のレールを敷いてそのとおりに書くとよいでしょう。
今からすべて書く必要はありませんし、なくても書ける人であることは承知しております。
ですが「箱書き」を書いて必要な材料を可視化しておくと、とくにミステリーでは伏線の張り忘れや回収忘れをせずに済むはずですよ。
※犯人はあとから来た通報者で、彼は投げナイフが得意だった。
ありえない。
犯人はマンホールに消えた。
面白いかもしれないが、読み手からどんな声があがるのか。
まぁ問題は、スマートフォンをいつなくしたのか、ですよね。
犯人が事前にくすねていたのか、殺した後に持ち去ったのか。
もしかすると警察関係や消防関係に犯人または共犯者がいたのか。
これはベタか。
まだいろいろ考えられるけど、第八話以降で少しずつわかっていくのかなと。
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