第2話 めぐると姫神様とお師様(二)


https://kakuyomu.jp/works/16816452218840507385/episodes/16816452218840542911



 『一時期は片手の指にも満たぬ人数まで減っておった故な。妾が時間を掛けてここまで増やしたのじゃ』

⇒会話文は行頭一字下げはしないで、行頭から直接カギカッコを書いてください。

 以下も同様です。


 この町は県内の中心辺りの山奥にある。

⇒「この町は県の中心辺りの山奥にある。」でよいでしょう。「県の中心の山奥」と言い切ってもよいですね。読み手は「中心あたり」よりある程度言い切ってほしいものですから。

 まぁこれも主人公めぐるの心の声が正しいわけですが。

 構文をとるか心の声をとるか。地の文はとても微妙です。前回を読むと「い抜き言葉」と「長音表記」は意識されているようなので、「めぐるの心の声」が水守風火様の意図なのでしょう。


 とっっても面倒だ。

⇒「とっても面倒だ。」ですね。


 ――ま、それはともかく、結局、あたしはお師様の宝物部屋を掃除しなくていーことになった。

⇒初回がお師様のスケベな部分を出しただけ、になってしまったのでしょうか。

 あの部屋がのちに活きてくる……ようには見えないか(^_^;)。


 しかも、お師様が持っていたカセットテープとやらに録音するタイプのウォークマンを持たされてだ。

⇒電化製品を壊すほどの霊力は、このウォークマンを壊さないのでしょうか。

 たしか前回「時々」と書いていたので、姫神様が出てくると壊れてしまうのかな?

 このあたりの整合性がとれないかもですね。


 今日の分のランニングは終わってるし、今日までに覚えるよーに言われてた祭文も全部覚えてるのに。今度はランニング中に新しく全部覚えろなんて無茶もいーとこだよ!

⇒「今日のランニングは終わってるし、」でよいかな。

 ここはちょっとわかりにくいですね。

「今日までに憶えるように言われていた祭文も全部憶えているのに」「今度はランニング中に新しく全部覚えろなんて」

 これは今日までとは別の新しい祭文を憶えろ、ということでしょうか。

 その場合は「今度はランニング中に別のを新しく全部憶えろなんて」と書くべきですね。


町の人は、笑顔であたしに手を降ってくれたり、

⇒「手を振って」ですね。

 この一文がかなり長いのですが、これも「めぐるの心の声」なのでしょうか。


三代続く喫茶店「あけび」の四代目。

⇒三代続いたら今は三代目のはずなのですが(^_^;)。


 で、おばちゃんがあたしを呼んでる場所はその喫茶店。

⇒「で、あたしを呼んでるのはその喫茶店。」くらいに省けますね。

 ただ、これも「めぐるの心の声」?

 妙に説明くさい「心の声」になってしまうので、女子中学生には見えなくなりそうです。


 あたしは、ウォークマンの停止ボタンを押して、おばちゃんの元に駆け寄る。

⇒「あたしは、」は不要です。地の文はめぐるの心の中なので、あえて「あたしは、〜する」と書く必要はありません。


 あたしが、おばちゃんに話し掛けると、おばちゃんはなんだか困ったよーな表情であたしに話し掛けて来た。

⇒これも説明くさいですね。「あたしが、おばちゃんに話しかけると、」はまるまる削れます。「あたしに」もですね。


 あたしを含めてうちの流派の修行をしているのは町の外から通って来る人を含めて二十八人。

⇒今話の冒頭で「三〇人」と書いてありますので、どちらの人数が正しいのでしょうか?

 と思ったら続く文も三〇人。読み読むと「修行をしているのは」なのですね。ということは「修行していないふたり」がいることになる。ひとりはお師様でしょうけど、もうひとりは……。話が進むとわかるのかな?

 「教えているのはふたり。そのうちのひとりはお師様。」と書いてあるとわかりやすくなりますね。



────────


【寸評】

 今回はめぐるの体質と対立する新興宗教ですか。

 まず体質について。

 精密機械はどのあたりが線なのでしょうか。カセットウォークマンは使えるくらいだと、電池で動くものはだいじょうぶなのかな? 精密パーツを使っていても、電子部品でなければOK? トランジスタやIC,LSIはどのあたりならだいじょうぶなのだろうか。

 まぁ「めぐるの心の声」で線引きまでするのは無理がありますので、「これ(カセットウォークマン)ならだいじょうぶ。」と書いてあれば、読み手は黙って納得してくれると思います。


 新興宗教は厄介ですよね。

 私は知らずに入った会社がそちら系で、知らずにそういう人たちを批判したら突如解雇されました。しかも自己都合で。

 だから新興宗教なんて嫌いだ!!

 まぁ新興宗教なんて、拝金主義が看板かけ変えているだけですからね。

 組織の上さえ儲かればよいのですよ。

 主義主張なんてものはありません。あの人たちは。

 話が逸れました。


 新興宗教は扱い方を間違えると地雷を踏む可能性があるので、じゅうぶん注意して扱ってくださいね。

 とくに現実の新興宗教をそのまま出すと、怖い人たちがやってきますからね。

 ぼかせるだけぼかしても、わかる人にはわかりますし、伝わるものですよ。


 添削は十七時までなので、次話もいけるかな。

 ちょっと挑戦して、ダメなら明日続きを書きますね。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る