Twitterで仲いいあの人たちは学園の美少女だった?!

シーキャス

第1話 Twitter

俺の4つのアカウントをそれぞれ紹介しておこうと思う。1つ目のアカウント、これは一番最初に作ったのだが、料理アカウントである。俺の親は2人ともジャーナリストであり、しょっちゅう海外に飛び回っている。そのため、帰ってくるのは月に1回やそこらなわけで、まぁ実質一人暮らしなわけである。そうなってくると、自分とご飯を作らないと行けないのだか、中学から続けていると自然と一般主婦ぐらいには作れるようになるのである。


そんな感じで生活しているので、ただ作るのは面白いくないと感じた俺はTwitterを始めた。Twitterでは、「天馬」という名前からペガサスというアカウント名にして、朝から晩までの飯を写真で撮り、作り方と画像を乗せて、ツイートしていた。


「今日はオニオングラタンとコンポタージュを作ろう!」


テレビでたまたましていた料理番組で、作られていたオニオングラタンとコンポタージュを作ることにした。2つとも俺にとっては簡単な料理だったので、すぐに作って、いつものようにツイートした。するとすぐにいいねがたくさん付き、リプも沢山帰ってきた。


俺は基本フォローされたら、フォロバはするが、リプは返さないようにしていた。なぜなら、面倒だからだ。1000を超えるリプを全部返していたら、日が暮れてしまう。


そんな俺でも唯一1人だけDMでやり取りしているフォロワーがいた。アカウント名はAKANEであり、俺が、アカウントを作って初めてできたフォロワーである。彼か彼女かは分からないが、まぁいつも返事をくれるし、その人もまた、一人暮らしをしていて、助かるといった状況なのだそうだ。


「お疲れ様です!今日はオニオングラタンとコンポタージュでしたね。私はまだ作ったことがないので、ぜひ作ってみたいと思います。」


「いつもありがとうございます。是非作って見てください。」


「私は高校生なのですが、私でも作れますかね?」


「難しい調理工程無く、短時間で簡単にお作りいただけますよ。火傷に気をつけて、ぜひ試してみてくださいね。美味しく作れますように。」


「ありがとうございます。頑張ります!」


とまぁこんな感じでいつものように料理の投稿に感想を言ったり、応援したりしていて終わりみたいな感じだったのだが、今日はそこで終わりじゃなかった。


「あの、ちょっといいですか?」


「なんでしょうか?」


「自分で弁当を作ってみたんですけど、食べて欲しいんです。その、直接お渡ししたくて、、、、、、」


いきなり、直接会うという話が出てきたわけで、とても驚いたのだが、それ以上に俺はとても悩んだ。直接会うのはなかなか気が引ける。「私」と言っているが、女性とも限らないし、何に巻き込まれるかわかったもんじゃないのだ。だが、中学から3年以上やり取りしてきて、丁寧な言葉遣いだったり、料理のオーダーを言った時(俺はたまにフォロワーさんに作ってもらいたい料理を言ってもらったりしている。 )、俺を気遣う言葉をなげかけたりしてくれた。そんないい人を疑うのは気が引けたが、もう少し考えてから返信しようと決めた。


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