第4話
おじさん、ありがとう
女の子はいった。
私の歌どう?
うまかったよ
お世辞をいった。が、女の子は満面の笑顔になり、こちらが照れてしまうほどであった。
おじさん、なんか食べ物持ってる?
ああ、いや、いまないから近くのコンビニで買ってこようか?
私マックがいいな、連れていって。
援助交際に慣れているのだろうか?警戒心がなく、図々しく、そして結託のない笑顔だった。
私帰るとこないんだ。ねカフェで泊まってる。
おじさんもね、妻と離婚して家がない。君を助けてはあげられないよ。
そーか。そーか。そーか。
何故、三度繰り返した?
高そうなスーツのわりに、頭はちょっと汚くてお金ありそうな風情なのにこんな場所にずっと座ってるから。納得したの。
洞察力だね。まあいい、マックへいこうか。
うん!
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