責任を持たない正義とは悪意なきいじめである
ねえ、気づいてる?
あなたのその何気ない言葉で傷ついている人がいることに。
あなたの傲慢な親切心に苦しんでいる人がいることに。
ねえ、気づいてる?
人にはできないものがあるということに。
人は平等じゃないということに。
ねえ、そんなに「同じ」を求めることが大切なのかな?
ねえ、そんなに「期待」を寄せるのが正しいのかな?
ねえ、そんなに「威圧」するのがいい事なのかな?
ねえ、そんなに「責めて」何がしたいのかな?
ねえ、なんで自分は大丈夫だから相手も大丈夫だと思えるのかな?
ねえ、なんで他人に「自分と同じ」を求めるのかな?
ねぇ、なんで苦手だってわかってるのにやらせようとするのかな?
ねぇ、なんで「私」と「他人」を比べるのかな?
確かにね、あなたの言葉は些細なものだった。
でも、それがトドメになったんだよ。
「私のせいじゃない」
なんて
なんで自分は無関係だと思えるの?
なんで「自分のせいじゃない」なんて断言できるの?
なんでそれ以前のことが頭からすっぽ抜けてるの?
おかしいよね。
ねえ、そろそろ自覚しようよ。
自分の言動が誰かを苦しめてるってことに。
ねぇ、そろそろ気をつけようよ。
相手を傷つけないような言動を。
勘違いはしないでね。
いじめかいじめじゃないかを決めるのは、加害者でも、まして部外者でもなく、
被害者本人がきめるものだということを。
いじめられた本人はずっと覚えているよ。
あなた達が忘れ去ったあとも。
あなた達が犯した罪を。
あなた達が「思い出」に変えたあとも。
あなた達が記憶から消し去ったあとも。
ずっとずっと覚えているよ。
忘れないよ
忘れられないんだよ。
だって、私の心にできた傷はもう一生癒えることがないんだから。
ねぇ、気づいて。
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