日々の幸せ
前日、遅くまで仕事をして帰ってきた彼。その翌日の夕飯の最中だった。この日は彼の好きなもつ鍋。アルバイトで忙しくてなかなか夕飯が作れない日が続いていたけれど、前日彼が疲れただろうから、この日は作ろうと作ったものだった。
「幸せやなあ〜」
彼がしみじみと言って、にっこり笑った。私はしばし意味が分からず、きょとんとする。
「こうやって家に早く帰ってきて、にゃんごろ先生の作ったご飯を一緒に食べる。当たり前だけど、幸せなことなんやな」
その言葉は私の心の奥深くに届いて、じんわりと温かさをもたらした。
「ありがとう。私もそんなこと言ってもらえて幸せだよ」
なんてことはない普通の日。でも、毎日忙しい彼はこんな些細なことが安心で幸せなんだろう。それは私も同じだ。
特別なことなんて何もいらない。こんな日々が続けば私たちはそれでいい。
愛だよ、愛(笑) 天音 花香 @hanaka-amane
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます