お互いが大事なんです
年末、大学の部活の飲み会があるからと大学があった都市に行った彼。その都市は私の実家がある都市。私が元気だったら着いて行ったのだけど、調子の回復していない私は家に一人残ることにしました。なので、その夜飲み会の後、彼は私の実家に一人で泊まりました。うちの両親は今は彼が大好きだから大喜び。朝ごはんを食べさせた後に、仕事に行くと言う彼に、母はおにぎりを作って持たせました。もちろんそれは彼へのものでした。
彼はそのまま仕事に行った方が効率が良かった。ところが仕事場に行く前に私の待つ家に寄ってくれたのです。私におにぎりを渡すために。
彼は口で甘い言葉は囁かないけれど、いつも行動で示してくれます。優しい。
私がお返しができる日は元旦になりました。
彼は元旦だと言うのに仕事せねばとぼやいていました。私は彼が可哀想でついていくことにしました。小さな会社で一人仕事をする彼。私はできる範囲で彼を手伝いました。
元旦から二人で仕事。まあ、こんな年明けもあるのでしょう。
夜は彼の両親のところに行って、夕飯をご馳走になりました。
お腹いっぱいになって、ベッドで寝る時、
「花香、ありがとうね」
と頭をぽんぽんとされ、私は単純なので良い年明けになったと思うのでした。
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