第6話『造作も無く』
「ゥがあああ、A、があ、ぐああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」
既に、先のAAA
間髪入れずに攻撃しつづける為に、防御呪文すら構築できない。
――それもその筈。
このAAA
――つまり天神竜は嵌め殺しである。
「マ、マテがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」
もはや、美しい虹の輝きを持った鱗は、見る影もない。
暁の連撃によって、100メートル以上の巨体だった天神竜の体躯は、ズタボロだ。
もう直ぐだ。
あと少しで。
何もなければ。
――造作もなく死ぬ。
(バ、ばか、な、ばかな、馬鹿な! こんな、こんな! 【十三俗物帝】でもこんな容易く、お、俺様を、こ、こんな目には! なんだ! 何なのだ! コイツハ!)
「ア」
天神竜が内心で葛藤しているうちに、その時が来た。
HPが尽きたのだ。
それによって、天神竜の巨体は、地面へと倒れた。
その衝撃音は、凄まじく。
――あたり一面に木霊した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます