第十三話『エリート討伐者達は絶望する』
「え?」
誰かが疑問の声を放つが、その疑問の声を意に返さずに強大な光は、自分たちの切り札である
まるで自分たち人間の希望を飲み込んだような絶望的な現実が、討伐者達の目の前に現れた。
「え? あ? え? え?」
討伐者の一人が唯々その絶望的な現実に飲み込まれてしまい、意味のない音を口から垂れ流す。
「ハ、攻撃だけでなく防御も見るところが無いな」
そして、討伐者達の目の前に現れたのは、自分たちを絶望へと叩きつけた張本人である虹の竜王であった。
その姿は、彼の攻撃によって煙が晴れたことでハッキリとみることが出来た。
もっとも人間たちには、見たくも無いものであったが。
「ば、馬鹿な無傷?」
「そんな、50人の神官職の討伐者が協力した、上位召喚術による権天使の直撃だぞ……」
「それだけじゃねえぞ! その権天使も防御を意に介さずに一撃で消滅させやがった! 俺たちの切り札だぞ! ちくしょう! 反則だろ! 何だよこれ! 何なンだよ!」
「もう、だめだ……」
「いや、いやああああ! 死にたくないですうう! 助けてくださいいい!」
当然、虹の竜王の健在を見た討伐者達の反応は、厳しい物であった。
例えピースメーカー王国が誇るエリート討伐者であるデーモンキラー級討伐者達でもこの事態には、心が折れてしまった。
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