第八話『ゴールド達は、レティシアの装備編成に物申す』

 「……うふふ。そうねぇお父様ぁ。攻撃武装に比べて他の装備が貧弱ねぇ」


 「ああ、二人の言う通り。レティシアのコスト値960、800は神話級の剣、残りコスト値『160』これじゃジェネシスの『最低ランク二級』アイテムしか装備できないな」


 「……はいゴールド様。コスト『100』の二級武装しか装備できません」

 

 「エリザベートの言う通りレティシアのあのヘンテコなメイド騎士服は、それ程ランク高そうに見えなかったから最低ランクの二級武装だろうな」


 「うふふ。お父様ぁ。もしかしたら二級武装よりも性能が下かもしれないわよぉ。なんせここ何もかもが貧弱な異世界だしぃねぇ」


 それを聞いてゴールドは成程と思う。


 「輝夜の意見も最もだな。この異世界は敵味方問わず弱いからな。ジェネシスの最低武装ランクを下回るナマクラ装備もあるかもな。まあレティシアは、防御の剣技も使えるから防具が貧弱でもある程度なんとかなるかもしれないが……」


 (あの運営が用意した異世界ステージだからな。使えないゴミアイテム、そういったおふざけ要素もあるだろうな)


 ゴールドが異世界ステージについて考えていると、少し離れていたメイド姫騎士のレティシアが近づいてきた。

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