第4話『国王との謁見』
「――いや! よくぞ参られた黄金の騎士ゴールド殿」
「歓待ありがとうございます、ピースメーカー国王陛下」
謁見は、ゴールドが王城に入城した後に間を置かずに行われた。
服装は、普段の黄金の全身騎士甲冑でいいとのことでそのままだ。
どうやら礼節よりも差し迫った問題での話し合いを重視したのだろう。
(服装は、そのままの全身騎士甲冑のままでいいか。相当この国は、追い込まれているなドラゴン軍団に)
「我が娘レティシアの命の危機を二度も救ってくれた。本当に感謝に堪えない。心ばかりのお礼として金貨一万枚を贈呈しようと思う。どうか受け取ってほしい」
「これは、これは、では有難くいただきましょうか」
大量の金貨が入った箱が運ばれたので輝夜に顎で指示する。
「うふふ。はい。ゴールド様ぁ」
流石に人前で安易にお父様とは言わなかった。そんな輝夜は、金貨箱に手を向けると魔方陣が発生し、金貨箱はその魔法陣に吸い込まれた。
「ほほ! やはりそなた達は相当に魔法に精通しているのだな」
「はいお父様。ゴールド様達は、ボクたちが図れない程、偉大な魔法の使い手なんだよ」
国王に返事する前に、レティシアが口を挟んでゴールド達を称賛した。
「うむ。……それで、ゴールド殿。折り入って頼みたいことがあるのだ。まあ、ゴールド殿程の御方ならば、察しは付いているだろう。単刀直入に申す。……どうか。どうかこの国を。ピースメーカー王国存亡の危機に対して御助力を頼みたい」
そう言いながら静かに王は、頭を下げた。
(ふむ。先程の気前よく金貨一万枚を送ったのは、こちらに対して縁をより深くする為でもあったのかな。まあ、別にそんなの無くても重要イベントぽいから参加するけどね)
「はい。わかりました。力を貸しましょう。いい旅の思い出にしてみせます」
シンプルに力強くゴールドは王に対し返答しました。
それに王もレティシアも明るい笑顔を浮かべました。
――その後は和やかな雰囲気のもと親睦を深める会談を行いました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます