第6話『タワーディフェンスゲーム! ドラゴン達からイナカダナ村を守れ! 開催!』

 『――gyagyagya!』

 『――gaagaga!』

 『――byabyaa!』


 甲高い鳴き声。

 そして直ぐに姿もはっきりしてくる。


 緑色の鱗を持った飛竜。

 グリーンワイバーンと呼ばれる種類の竜種であった。


 「グリーンワイバーンだ!」

 「注意しろ! 風系のブレスは、貫通効果があるぞ!」

 「了解! 防御魔法を纏った盾兵を全面に配置します!」


 早々に、騎士団が敵に対応するため動く。


 (グリーンワイバーン。レベルは確か、竜種では低い方だったか?)


 『うふふ。お父様ぁ。向かってくるグリーンワイバーンは、数は30。レベルは、大体210ぐらいよぉ』

 『分かった』


 ゴールドは、輝夜に念話で答えつつ騎士団の攻撃を観察していく。


 「「いけけえええ!」」


 魔力が付加された弓矢が、グリーンワイバーンに殺到する。


 しかし騎士団のレベルは、レティシアを覗けば、上は100から下は50である。

 29人いる中で、100レベルは小隊長の5人しかいなく、残りの23人は大体50レベルである。


 当然の帰結として、攻撃対象であるレベル210のグリーンワイバーンは、弓矢の攻撃を緑色の鱗で容易く弾いた。


 「な! まるで効いてないだと!」 

 「有効打無し! 攻撃来る!」


 お返しとばかりにグリーンワイバーン達は、此方にブレス攻撃を行おうとしてきた。


 「させない! ギフト『剣力者ソードアート』発動! 雷槍銃撃トールランチャー! 七連セブンアクション!」

 

 前面の攻撃態勢のグリーンワイバーンに対して、レティシアはお得意の剣技を発動し、ブレス攻撃を阻害してみせた。


 「「gyaaaaa!!!」」


 七つの雷槍は、勢いよく5匹のワイバーンに着弾し、騎士団の弓兵部隊が有効打を与えられなかった緑色の鱗を容易く貫く。


 「「――――」」


 貫かれた五匹は鳴き声すら出せず地上に落下した。

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