第5話『娘の輝夜いわく、雑兵ドラゴンらしい』

 『――それで輝夜、向かってくる竜軍団ドラゴンアーミーは、どの程度だ?』


 ゴールドは、レティシアと共に移動しながら念話で近くに潜伏している輝夜と交信する。


 『うふふ。はいお父様ぁ。向かってくるドラゴンは規模からして偵察部隊ねぇ。まあぁ、最大レベルがぁ、450。他は200から300の雑兵ねぇ』


 相変わらず甘ったるい声で、情報を知らせてくる輝夜。


 『ふむ。せめてレベルカンストモンスターが、数体現れれば世界大会への鍛錬に多少は、なるのだが』

 『うふふ。そんなのが出ちゃたらぁ、この国消滅しちゃうわねぇ?』


 冗談交じりに輝夜と念話で交信しつつ、レティシアの騎士団たちが、村の外周近くに簡易的な防御陣地を作成しているところまで移動する。


 「うん。中々敵の数がいるようだな」

 「はい。ゴールド様。御助力をお願いするね」


 「ああ。カッコつけたからな任せろ」


 レティシアと一緒に空を見上げながら会話する。

 ――その会話中でも段々と空から騒がしい音が近づいてきていた――

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る