義妹を愛しすぎる、変態兄達に復讐がてらに再教育してやった

QCビット

第1話 半年ぶりの変態兄の帰還

 成司が鎌倉に戻ったのは、半年ぶりであった。東堂の本家に顔を出してから、しおりと健司の家に向かった。玄関は鍵が掛かっていなく

「物騒だな。」と思いながらも、中に入ると、双子の兄の健司は、出かけた後の様で、慌てて出て行ったのか玄関先の靴が乱雑に散らかっていた。状況から判断して、義妹のしおりは二階に居そうだったので、少し脅かそうかと思い、気配を悟られないようにして、二階へ進んだ。寝室を覗くと、しおりが大きな枕を抱えて、ベットに寝ていた。成司はゆっくりとベットの中のしおりの傍に寄り添うと、かろうじてパンツを履いたままのしおりの裸体があった。尻から股間へ指を滑らせていくと、しおりが少し反応して

「健司、仕事に遅れるわよ。」寝ぼけた様な声で呟いた。しおりの敏感な部分に指を入れ、一番感じる所をゆっくりと攻めた。

「ああー・・・」と声を漏らしたので、成司は慎重にしおりの中に挿入した。再び、「ああー。」と言ったので、少し力強く動くと

「仕事どうするの・・・?」と、また寝ぼけた様な声で言った。成司は、しおりの胸に手を伸ばし右乳房を揉み解す様に愛撫していると

「えー、誰!」と成司の方へ向き直り、顔を見た。暫く、成司の顔を見つめた後、「成司!」しおりが気づくやいなや、成司の唇がしおりの唇を奪っていた。そのまま、正常位で挿入されたしおりは、少し抵抗したが、やがて受け入れていた。

成司は、半年ぶりに抱くしおりの体を、慈しむ様に愛撫し、豊かな乳房に顔を埋め、少しふっくらした腰回りに腕を回しながら、しおりの腰を優しく振っていた。再び、深いキスをした後、「出すぞ。」と言うと、「えぇ。」と軽く声を漏らしたしおりだったが、そのまま受け入れていた。暫く二人は抱き合っていたが

「奥さん、鍵かけなきゃー、こんな事になっちゃうよ。」まるで間男の役で忍び込んだAV男優の様な口調で、しおりの耳元で囁くと、しおりが急に笑い出した。

「久しぶりね、会いたかったわ。」そう言って、成司に甘えてきたしおりに、成司は敏感に反応して、再び深い愛撫を繰り返した。そんな時間が昼近くまで続いた後、「シャワー浴びるわ」と、しおりはベットを後にした。

バスローブ姿で戻ってきたしおりは

「今度、私を抱くときは、ちゃんと連絡を頂戴!こんな状況で妊娠したら、どっちの子供か分からないじゃないの。」

「ええー、だって双子はDNAも同じだから・・・」

「私が知っておかなきゃならないの、貴方の子供よって言って、健司の子供だったら、あなたどうする?」

「うーん、一寸抵抗あるかも・・・」成司は、真顔で返答した後で

「なあー、続き・・・しようぜ。」

「だめ、此れから用事があるのよ。」

「ええー・・・」

「でも、良い事を教えてあげるは・・・。それはね、健司は暫く出張なの。」その言葉に、成司は満面の笑みを浮かべていた。少しいやらしい表情も含めて。

鎌倉の東堂家による前に、成司は都内のある場所に居た。京都から鎌倉に戻る成司にとって、鎌倉は其れなりに不便であった。新幹線を使うと何処かで乗り継がないといけないので、都内にそれなりの用事を見っけては、東京まで出てから、鎌倉に戻る事が多かった。この日も、そんな次いでの用事が、烏丸麗佳との面会であった。

Tホテルのラウンジで

「また、しおりちゃんを抱きに帰ってきたの!」容赦のない、麗佳からの一言に、成司は一寸周りを見渡してから

「いきなり、図星な事を容赦なく・・・。まあー、その件も含めて、お前に頼みがあってな。」

「頼み?あたしを抱きたいとか言うのはダメよ。知っての通り男には興味ないから。でも、しおりちゃんを抱かせてくれるなら聞くけど!」

「これ以上、妹に変な趣向を押し付けないでくれ。それに、話題が朝のラウンジにふさわしくないなぁ。」そう言いながら成司は、紅茶とサンドイッチをパクついてから、意を決した様に

「麗佳、俺と結婚してくれ。」と言うと、ポカーンとしている麗佳を見て

「だから、お前の事情も、俺たちの事情も考慮したうえで、頼んでいるんだ。しおりに俺の子供が出来たら、俺の子供として育てたいいんだ。知っての通り、しおりは、子供ができたからと言って、ずーと俺と一緒には居ない。半分は、健司のものだからな。だから、俺一人で、子供を育てるに当たっても、養子に貰うについても、俺が結婚していた方が、何かと都合がいいんだが、俺たちのこんな関係を理解して、嫁さんになってくれる一般人はまず居ないだろう。そこで、お前なら、形式的な結婚でも、納得するじゃないかと、頼んでいる訳だ。」麗佳は黙って、成司の話を聞いてから、暫く考えているふうな様子で

「事情は、良く分かるけど、幾つか条件があるわね。」そう言って、紅茶を飲み干してから

「まづ、私を抱きなさい。それと、婿養子に来て、私が烏丸の姓を捨てることは出来ないから、最後に、たまには、しおりちゃんを抱かせて。その他諸々の細かい事項は、追い追い検討すると言う事なら、結婚しても良いわよ。」麗佳が事も無さそうに言ったが

「その、最初の条件だが、お前、男に興味が無いだろうが!」

「でも夫婦ってそういうものでしょう。いくら器が合わなくても、それに結婚となったら、烏丸家の事を考え、私の子供も欲しいから。」

「ふーんん・・・」

「あなた、しおりちゃん以外の女を抱けないの?」

「分からない。しおり以外を抱いたことがないから。」

「どんだけの、変態シスコンなのよ!妹に子供産ませて、その子を育てたいなんて・・・まあ、しおりちゃんの子供なら私も育ててみたいけどね。あなた、その子まで狙ってないわよね。」

その時成司は、しおりの子供が、女の子であった時を想像していた自分を恥じつつ、その子がどれだけ可愛い存在であるかも想像してしまっていた。

「あんた、顔がにやけてるわよ!」麗佳の言葉で

「ああーー、そんなことは・・・・、それで、結婚してくれるのか?」

「だから、条件付きならね。」麗佳との話し合いは、そんな感じで終了していた。


しおりは、故人である義母(健司と成司の母) の旧友の伝手で、市内の司書の職を紹介して貰ったとの事で、その打ち合わせに出かけた。

「ちゃんと、掃除とか片付けとかやっておいてね。シーツも洗濯もお願いね、半分はあんたの汚れだから!」そう言い残してしおりが出ていってから

「はいはい、怖い妹様の言う通りに致しますよ・・・・」独り言をブツブツ言いながら、動き出した。一通りの片づけが済むと、天気も良いので、シーツの洗濯がてらに、ベットの布団も干そうと広めに作られたベランダに出て、眼下の町並み越しの海を見ていた。この家には、一応成司の部屋もあり、此方で滞在する最低限の荷物が置かれていた。

もともと、父親の知人が所有していたが、都合で空き家のままだったので、遊ばせておくには、勿体ないと格安で貸してもらっていた。そんな新居でしおりは、二人が居る時は、しおりの意思で、何方かの部屋に行っていたが、大体、成司は、健司がいない留守に遣って来る事が多かった。二人とも居ない時は、東堂の本家に帰っていて、母(雪乃)の手伝いやら、家の片づけをしながら時間を潰していた。大学を出てから、本家から通える範囲の仕事を見つけていたが、あの事件以来(東尋坊の決断)三人が一緒に住む状況になると、さすがに本家にいるのは気まずかったので、健司が近くで借家を探している時に、丁度よい物件が見つかったのである。名目上は、結婚した健司としおりの新居なのだが、実質は、三人で住む場所、そして夫々の子供を産んでもらう環境作りでもあった。大人の男と女の関係に進んだ三人は、しおりの意思が許す範囲で、大人の関係を育む事ができ、しおりは自らの葛藤から開放され、健司と成司は、本当の意味でしおりを深く愛する事ができた。

夕方近くに帰ってきたしおりに、成司は手作りの夕食を振舞っていた。

「おいしいわ!大分腕を上げたわね。」

「なにせ、独り身の官舎暮らしだからなー・・・実は、料理教室に通っているんだ。」

「なに、花嫁修業!わたしが貰ってあげようか?でも、ちゃんと子供産んでよね。」

「それは、ムリだな・・・」

「あなた達との関係についての葛藤は、やっと吹っ切れたけど。お婆ちゃんになってまであなた達の面倒を見る訳にはいかないわ。正直今でもしんどいんだから。激しすぎるのよ。

私は娼婦じゃないのよ、これからは、時間制限付きで、お金を頂くから・・・・まあ、冗談だけど。ともかく先の事を考えておいて、もう十代の様なわけにはいかないのよ。」

そんなしおりを他所に、成司は、食事の終わったしおりに近寄り、愛撫し始めていた。

「お風呂位、入らせなさい!」しおりの言葉に

「じゃー一緒に・・・」

「全く、あなたは、十代の頃と同じなんだから。」そう言いながらバスルームに消えた。

成司は何だかんだ言いながら、結局しおりを抱きかかえながら、湯舟に浸かっていた。

「昔、こんなシーンが無かったか?しおりを抱いていたのは、健司だったけど。」

「ええ、海の家の事ね。今となっては、何だか懐かしい。でも、あの頃には戻りたくないわ。あんた達の事で、胸が張り裂けそうだったもの。あの頃は、一妻多夫、何て事思いつかなかったからね。これで、あなた達の子供も産めるし、セックスも気兼ねなく出来るけど、肉体的には、結構つらいわね。ともかく、成司は、家庭を持ちなさい。子供は産んであげるから。」そんな会話をした後、成司はバスローブに包んだしおりをベットまで運んで行った。しおりの湯上りの体を隈なく愛撫してから、ゆっくりと、しおりの中に入っていった。

そうだ、あの時の決断が無かったら、この愛しい、しおりの体や存在の全てを失う所であったと、成司は思い起こしていた。なんで俺達はこんなに深く結びついたんだろう。まるで赤い糸が複雑に絡まり合うように。やっと一つに成れた安堵感に包まれて、二人は深い眠りについていた。

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