第2話【前世の私と今の私】

本日2話目

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私が赤子に生まれ変わってから約半年が過ぎた。


この半年を無駄に過ごしていたわけではない!

ちゃんと赤子に出来る範囲でだが情報を集めていたのだ!

ほら、皆拍手!


ごほん、ごほん!

ここからはまじめな話なのでテンションを切り替えるよ。


まず、生まれ変わってからの情報をまとめる前に赤子になる前、前世の私について振り返ろうと思う。


私の前世の名前は工藤咲で28歳独身だった。

どこにでもある平凡な家庭に生まれた私は特に何不自由なく暮らしいた。たまたま合格することのできた中の上ぐらいの高校に通い、大学は友達に誘われて文学部のある大学に入学し、その後も無事社会人になることができ、結婚こそしていませんでしたがそれなりの人生を送っていた特に何の変哲もない一般人だ。

ちなみにいうと私は結構モテた。可愛いわけでも美人だったわけでもなかったしモテようと努力したこともない。なのに、何故かモテた。特に女性に。身長が低いほうだったしあまり自覚はないのだが私は天然らしくたまに素っ頓狂なことをしでかすところも含めて守ってあげたくなると高校の時からの親友が言っていた。

男子からの告白も何回かされたが自分の行動に制限がかかるという理由から断っていた。


そんな私が平凡な人達と違うところがあるとするならそれはオタクだったということぐらいだろうか?

まあ、‘オタク=平凡な人ではない、おかしい人である`というのは悪しき風習であり抵抗しなければいけない問題だ。

なので、今回のも‘もしあるとするならば`であることを心に留めておいてほしい。


私がオタクになったのは、高校の時に仲の良い友達が軽いオタクだったため、その子との付き合いで乙女ゲームをやり始めたのがきっかけだった。


やり始める前は、付き合いで始めただけだし軽く遊ぶ程度にしておこうと思っていた。しかし私は瞬く間にそれにハマってしまい、社会人になってからも休みの日にアニメを見たり乙女ゲームをしたりして一日を過ごす日も少なくなかった。ついでに言うと友達に誘われてコスプレイベントにも行ったこともある。勿論コスプレをするほうで。


そんな日々を過ごしていた私だがとある金曜日、新作の乙女ゲームを買い、明日からの土日の休日を満喫しようとウキウキしながら家に向かって歩いていたところまでは記憶がある。だがそれ以降が全く思い出すことが出来ない。


まぁ本当に生まれ変わったのならその帰り道にトラックにはねられたとかそういうのだろう。異世界転生系のライトノベルとかで死んだときのショックとかで記憶が飛ぶことがよくあると言っていたのでこのことはあまり気にしないようにいている。


何?楽観視しすぎではないかだって?半年もたてばある程度落ち着きもしてくるし諦めもつく。そりゃ初めの頃は頭が混乱して泣いてしまいましたよ。

そりゃもう赤子のようにね……。


次に今わかっているこの世界のことをまとめよう。


今の私はエレナと呼ばれている。まだ言葉を完全に理解できたわけではないが流石に自分が何と呼ばれているかぐらいは解るようになる。


次に、これが一番重要なことだがこの世界は地球ではない。なぜなら家に居たメイドが魔法を使っているところを見たからである。


やっほー!魔法だ!テンション上がるー!


そして、やはり最初に見た金髪ロングの女性は私の母親らしい。前世はあまり親孝行が出来ていなかったので今世では親孝行をしようと思っている。


父親は、イケメンで普段はどっしり構えているとてもカッコいい男性だった。だが、たまにこそこそと部屋に入ってきて私の頭をだらしない笑顔で撫でまわしている少し残念な人でもあった。


他にも私には二歳年上の兄がいる。顔立ちが整っており将来、父親のようなイケメンになるのは間違いないだろう。まぁ、あの両親の子供なのだから当然か。まだ鏡を見たことは無いが私もそれなりに顔が整っているのかな?将来、美少女になることを期待しておこう。


以上が現状わかっていることである。

え?少ない?

半年という短い時間と赤子のため部屋から出ることが出来ないのでこのぐらいで勘弁して欲しい。

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また来週お会いしましょう!バイバイ(^_^)/~

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