悪役令嬢の姉、我が道を行く!
栗音
第1話【目覚める、そして眠る】
この話は少し短いので今日はもう一話出します!
よろしけれは引き続きよろしくお願い致します。
――――――――――――――――――――――――――――
「―――!」
「―――――?」
(何よもう。
まだ私は眠たいの!
少し静かにしてくれないかな!)
彼女はそう胸の中で悪態をつきながらゆっくりと重い瞼を開いた。
!?!?!?!?!?
目を開けると全く見覚えのない金髪ロングと黒髪ボブの二人の美しい女性の顔がドアップで現れた。
(えっと、誰?)
金髪ロングの女性は今まで見て来た女性の中で一番美しい容姿をしているし、もう一人の黒髪ボブの女性に至ってはメイド服を完璧に着こなしている。
混乱したままとりあえず声を出そうと口を開けると「あう~」となんとも可愛らしい赤子のような声が彼女の口から出た。
(ほへ?)
そんな可愛らしい声を聴いた二人の女性はニコニコと笑いながら彼女が聞いたことがない言語で話しだす。
彼女はそんな楽しそうな二人とは違い数秒ポカーンとした後、慌てて周りを見渡した。
部屋はとても広く、内装はオシャレな感じでタンスなどの家具にしても素人の彼女が見てもわかるほど高価そうな物ばかりが目に入ってくる。
(うわ~、金持ちすご。)
次に見たのは自分の手だ。
それはとても小さくぷにぷにとしており、どこからどう見ても赤子の手そのものだ。そこでようやく自分が赤子になっていることに気が付いた。
いや、本当は「あう~」って言葉が自分の口から出た時に薄々気づいていましたよ!本当だよ!ただ認めたくなくて目を逸らしてしまったのだ……。
そんなことを考えながら心の中でシクシクと泣いていると先ほどまで楽しそうに話していた金髪ロングの女性が微笑みながら「―――――」と何かを私に語りかけ頭をやさしく撫でた後、部屋から出て行ってしまった。
(あの人がこの赤子(今の私)の母親なのだろうか?)
「あぅあ~」
(おおっと失敬、欠伸が出てしまったよ。さっき起きたばかりだというのにまた眠くなってきた。
よし、寝るか!まぁ私って今は赤子だから仕方ないよね!赤子は寝ることが仕事っていうし、決して現実逃避じゃないよ!起きたらちゃんと今の状況とか今後のこととか考えるよ!
でも今は睡魔に身を任せよう)
「あぅあぅあ~(おやすみ~)」
――――――――――――――――――――――――――――
よろしければフォロー、コメントなどよろしくお願いします!
それでは次の話でお会いしましょう。バイバイ(^_^)/~
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます