四天王の会話
「帰ってきたか」
「お疲れだったな」
ネメシスとガウェインの二人にカーミラとゼロティアは迎え入れられる。
「それで首尾の方はどうだ?」
「順調であります。魔王の宝玉を破壊し、そして竜人国をかき乱してやりました」
「そうか。それはよかったな」
「それで、それよりそちらの方はいかかでありましょう? まさか何もせず遊んできたなんてことはないでありましょうね?」
「勿論だ」
「俺達は最後の魔王の宝玉の在処を突き止めた」
「どこでありますか?」
「地上にはない」
「海底帝国だ。人魚やウンディーネが守っているそうだ」
「水中ですか。それは厄介でありますね。私も水の中は苦手なんですよ。さらには海底という事は水深も深いのでしょう。余計な負荷がかかるはずであります」
カーミラはうねった。
「私のテトラも水中は嫌いだ。あまり息を止められそうにない」
「それに水中に雷竜なんて連れていけばこちらも感電してしまいそうです」
「俺の転移魔法もいった事のない場所には無理だ」
「ここにきて足止めでありますね」
「何かあるはずだ。そこに至る方法が。こんな事で魔王様の復活を諦められるか。後ひとつなんだ。後ひとつで魔王様が復活するというのに」
「そうであります。後ひとつで我々がお仕えする偉大なる魔王様が復活するというのに」
「何とか方法を探すしかないだろう。地下帝国へ向かう方法は絶対にあるはずだ」
こうして四天王は次のターゲットを海底帝国に決めた。そして辿り着く方法を模索し始めたのだった。
一方その頃エルク達は浜辺で呑気に遊んでいたそうだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます