海王の子たち

@mono_00_

短編(語り)

海王は海そのもの、いなくなることはない。


孤島に住む少年は小さい頃、海で遊んでいてそこで友達が出来て一緒に遊んでいた。


海王の子は世界の海に散らばっており、それによって世界のパワーバランスが保たれていると言われる、もしその力が本当にあるのであれば軍事利用できないかと考える国もあるそうだ


海王は大昔にテクノロジーを進化させ海を汚した人々と戦いになり、力を使い果たし眠りについた、その存在は伝承や古い文献でしか知ることしか出来ない、人々は徐々に海王の存在を忘れていった。


ある時、長い眠りから海王が目覚め地上の様子を見に行くと、そこには人々が普通に生活していた

あの時、滅ぼしたはずの人間をみた瞬間海王の怒りは沸点に達した

怒り狂い、海は荒れ大嵐が巻き起こったのだ

そして海王の子たちが集結し、海王を止めようとしたが、海王の子ひとりが人間を連れていたことでさらに激昂しどうしようなくなってしまった

海王は凄まじい力を持っていて、このまま暴れれば地上だけではなく海に住む生き物も壊滅的な被害がでるだろう

海王の子たちは考え、自分たちの力を合わせれば海王を止められるかもしれないと

しかし各々の力は混ざらず反発してしまう為何か器が必要でそれが異なる力を繋ぐ役割を果たせるのではないかという結論に至った

そこに海王の子と共にいた青年がその器となると声を上げた

危険を承知でみんなのために

そして膨大な量の力がその青年に集まり、黄金の流動体に包まれ鎧と槍を形成していった

、何とか意識は保っているがそう長くは持たないだろう

その頃海王は大暴れを続けていて近づくだけでも一苦労だ、そこで陽動作戦で近づく隙を作り奇襲しかけるという計画を立てた

けれどその計画は上手くいかず、ある程度の距離に近づく前に海王に気付かれ竜巻を発生させ近づくのが困難になったが何とか海王のたちの協力のもとに竜巻を打ち払い、見えた隙間から青年を打ち出した

『オーディナルエフェクト全開!!』

黄金の槍が海王を貫く、

一瞬の静寂のあとに空が晴れ、海が凪静まりかえった

海王の体が砕け、辺りが砂浜のようになる

そこに固まりついた青年が佇んでいる

世界は救えたが海王の子たちに重い空気が流れる

そこにバキバキと音がして中から青年が出てきて、みな驚きそして喜んだ

そしてもうひとつその近くで波が生まれそこを見てみると小さな海王がいた

『キュピ!』


おわり

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