第45話 チャーリイとの会話

「よお ファリ 元気そうじゃないか?」

「ああ、チャーリイか」

学校の同級生で仲が良かった一人 やや、痩せ気味のチャーリイである

出身は此処だが 伝説の惑星、地球人の子孫である


「別惑星の部署にいたが 人手の問題で

しばし 此処に派遣されたよ 宜しくな」チャーリイは明るく笑う


「そうか」

「どうだい 調子は・・」「まあね」肩をすくめて、俺は答えた


「なあ、ファリ あの麗しい美人なナギ・ナジュアリさんだけど・・」


「ん・・お前もナギを狙ってる一人だったな フアン・クラブの一人」

「あははは」俺の言葉に赤くなって笑ったチャーリイ


ナギ・ナジュアリが両性体という事は 

何処からか伝わり、男女ともにフアンが多数である


「お前は あの天才、緑の博士さまの妹エルさん 狙いだろう っていうか

付き合ってるそうじゃないか」


「え、その 俺はレーヴの家で世話になってるから・・」「そうか」


「ナギさん だけど 精神のカウンセラーの処に通っているって聞いたが」


チャーリイの言葉に 俺は答える

「ナギ・ナジュアリは 殺されそうになったり 幼い頃に残酷な仕打ちを受けた

それに・・」ナギの兄姉の話を口に出そうとして 口ごもる 


ナジュアリの名は 兄の名前 死体のない 美しい兄、姉の記憶の道標だから・・


生涯、それを背負っていくナギ・ナジュアリ


「ああ、すまんな 仕事が優先か ところで 磁気嵐の方だが・・」


「徐々に 進行している 良くない傾向だ」


チャーリーの言葉に俺は顔を曇らせる


また数百年前のように 

俺の故郷の惑星が 磁気嵐に包まれ、多くが破壊される可能性がある


数百年前、 輝かしい 穏やかな豊かさを手にするはずだった俺の故郷の星

磁気嵐、砂の魔人に全てを台無しにされた・・。


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