廃音ゲーマーな俺にエンジョイ勢美少女音ゲーマーが迫る

ベンベンボーさん

第1話


今日も一日、少年は大志を抱いて、


「あぁぁぁぁぁぁぁぁもう!!!なんでそこでアタック出るんだよ!!!!」


叫ぶ。


俺の名は谷原賢介。56歳と偽る大学1年生だ。あるモノを除けば普通の若い男なのだが。その『あるモノ』とは何か。


そう、音ゲーだ。


俺にとって音ゲーとは生きがいと言っていいくらい生活の一部に浸透している。もはやバイトで入る給料の行き先はほとんど音ゲーになってしまうくらい。学校の後、バイトの後は必ずゲーセンに行って5クレ(1クレ=100円)はつぎ込む。完全なオフである日曜日は一日中ゲーセンに行って音ゲーをするか、たまにネットで知り合った音ゲーマーとエンカしたりもする。


え?そんなにやって金が無くならないのかって??


無くなる決まってんだろ。だから俺は


「おうち音ゲーサイコー!!」


ゲーセンにあるアーケード音ゲーだけでなく、スマホ音ゲー、P〇2などのコンシューマー音ゲーなどにも手をつけ、金に困ったら家でタダで遊ぶ。これにより金があってもなくても俺の音ゲー欲を思いっきりぶつけれるというなんとも最高な人生を送れている。


しかし、何故だろう。急にこの生活が崩れ始めたのは。それは、ある女との出会いだった。

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