普通に生活してたら学校一の美少女が奴隷にしてほしいと頼んできた

無色透明

第1話

俺は自称どこにでもいる普通の高校生。


そんな俺は今、目の前に美少女がいる放課後の屋上にいる。なぜか、それは


「深瀬くん!ずっと好きでした!」


まさかの告白だ。しかも告白してきたのが学校一の美少女と噂されてるコにだ。


名前は三森小春さん。髪は甘栗色のボブヘアで顔立ちはキレイ系というよりは可愛い系な感じ、何よりスタイルが素晴らしい。小柄なのに巨乳とはまさに童貞の理想とちゃいます?


そんな童貞の理想もとい学校一の美少女がなんてことない俺に告白をしてきた。これはもういわゆるやつだ!嘘のね、俺もとうとうされる人になったかーと悲しみを噛み締めてると


「………なので、私を貴方の奴隷にしてください!」


うん?今彼女はなんて言ったの?ごめんね、俺嘘コクのショックで耳イカれたのかな?なんか奴隷がどうのって………奴隷?


「えーとみ、三森さん?あのーよく聞き取れなくてもう一度言ってもらってもいいかな?最後の所でいいから。ごめんね」


何かの間違えだ。だってこんな可愛い子がそんなこと言うなんて無い無い絶対無い!と頼むと言った具合に俺が三森さんの方を見ると若干顔を赤く染めてから


「私を深瀬くんの奴隷にしてほしいのです!深瀬くんのモノにしてください!それはもう物のように扱ってください!なんならにくべ」


何か血迷った事をぬかす美少女の言葉を遮り


「あーわかったわかった。なるほどー。理解したよ。」


これは嘘告プラス訳のわかんないことを言うという罰ゲームだ。納得だ。よし!そうと決まれば早く終わらせて帰ろう。


「三森さんも大変だね?罰ゲームとはいえこんなこと言わせるなんて。俺は平気だから気にしなくてもいいよ。じゃあね」


よし!よく言った雫よ!爽やかに言えた。これで三森さんも罰ゲームとはいえ罪悪感があっただろうがもう大丈夫だろう。そして俺は三森さんに背を向けて屋上を出ようとすると


「ま、待ってください!嘘告?罰ゲーム?何を言ってるのかわかりませんがへ、返事をまだ聞いてません!」


と言って俺の袖を引っ張っりながら引き止めた。あっ、美少女に袖引っ張られるのなんかいいなーと新たな萌を発掘している俺だったが、


えっ?嘘告でも罰ゲームでもないの?えっ?むしろそっちのが問題じゃない?じゃあ何、この子はガチであんなことほざいたの?えーーーうそ〜ん


「返事も何もよくわかんないんだけどこれは彼女になりたい告白じゃなくて奴隷になりたいの告白なんだよね?」


するとまだ顔が赤い三森さんは体をもじもじしながら


「か、かか彼女なんてそんなー!私は奴隷になりたいのです!だから私を側においてもらえませんか?」


美少女の上目遣いとは人を殺せるな。だって俺今心臓動いてないもん!そんな俺は止まった心臓をなんとか蘇生させてこう返事をした。


「わかったよ、三森さんを俺の奴隷にする。」


これは本当に高校生の話か?


なんで俺は受け入れたんだろ?そんなの決まってる!だって三森さん、めちゃんこ可愛いんだもん!しかも俺のタイプどストレート!さすが童貞の理想だ!


ま、彼女じゃないんですけどね。そんな俺の返事に


「やったーー!ありがと!深瀬くん!これからは誠心誠意御主人様の奴隷として努めますのでよろしくお願いします!」


とびきりの笑顔でとんでも発言の美少女さん。


もう話の最初の自称どこにでもいる普通の高校生って言葉取り消さなきゃ。だって普通ちゃうやん!!


明日からの不安とやっぱり美少女と一緒にいれるという嬉しさに戸惑っていると


「じゃあ早速一緒に帰りましょうか!御主人様!」


あ、そっか。もういまから主従関係が始まるのか。ただ一点


「あのー三森さん?流石に御主人様はやめてくれない?俺もそうだけど周りがびっくりするから」


するとそっかといいながら何やら考えてから


「じゃあ………雫くん?でいいかな?」


俺は何も言わずただただ三森さんにサムズアップした。


奴隷?へっ!もうなんでもいいや!そう思いながら一緒に帰ることにした。


幸い今は放課後でほとんどが部活動をしていたので誰にも見られずに帰ることが出来た。これ、バレたらまじやばいな、俺の命。


「ねぇ、三森さん?明日からなんだけど教室ではいつもどおりでお願いできないかな?」


「……こはる」


う?なんだい?


「三森さん?どした?」


「こーはーる!です!呼んでくれなきゃお話しません!」


なっ!か、かかわいい!やべー血を吐きかけたぜ、恐るべしだな


「わ、わかった。こ、こはる」


すると、はい!といい笑顔を向けてくる。あーもう!いいね。そんな初々しいやり取りの中でどうしても気になったことをきいてみる。


「小春は奴隷の意味を理解してるの?なんだかネット見たまま話してる感じがしたんだけど」


すると小春はまたしても顔を赤くして


「えっと意味はなんとなく理解してます。とにかく私は雫くんの側にいたかったので言いました。

にくべんきとかえすえむとかはよくわかんなかったですが」


うん、知らないほうがいいと思う。


「それって彼女じゃダメなの?そのほうが俺としては嬉しいんだけど」


それなら人前で堂々とイチャイチャできるのにと思っていると小春は


「彼女はすぐに別れるじゃないですか、私の友達もすぐに彼氏ができても別れるので。私は雫くんとずっと一緒にいたいのでそしたら奴隷でした。」


この子は少し、いやだいぶとぶっ飛んでるんだ。

まー小春がいいならいいか。そのうち彼女でも別れずそのまま一緒にいられると分かれば小春も改めて彼女になってくれるかもしれない。


なら俺はそれまでこの子の側にいていようと思った。主人だしね。


「やっぱり奴隷なんてだめでしょうか?」


そんな顔で見ないで。ここは少しからかってみよう!


「うんう。大丈夫だよ?でも小春こそ本当にいいの?俺が御主人様で。いろいろ命令するかもよー?例えばエッチな命令とか?」


すると小春は案の定顔を真っ赤にして


「し、しずくくんがしたいなら……わ、わたしは」


「あーーー冗談!冗談だよ?小春。大丈夫!そんな命令はしないから安心して。」


それを聞いて少しホッとした小春だったが


「………でも少しくらいなら」


とボソボソいっていたが聞こえなかった。そしてすぐ


「でも私は今日から雫くんの奴隷なのでエッチなことはまーおいおいとしても命令してほしいです!」


と真っ赤なかおをしながらも笑顔でいってくる。最初はどうなることかと思ったが案外楽しいかもしれない。なので俺は主人として奴隷である小春に最初の命令をしてみた。


「じゃあ小春。命令だ!小春の胸のサイズを教えろ!」


すると思いっきり顔を殴られた。あれ、結構痛いわ。小春は真っ赤な顔で


「ままままだその命令ははやすぎるよーーー!!!」といって


主人をおいて走って帰る奴隷。


最後にこちらをチラッとみて舌をだしてから


「バカ御主人様!」


といって今度は本当に帰ってしまった。


……うん、ちょっとずつ命令の難易度をあげようと痛む頬を擦りながら家へと帰った。

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