#23 明るい夜の街
今から挙げる2つのもののうち、明るいものはどっちだろう。
片方は「夜の街」
もう片方は「昼の街」
単に科学的な明るさを考えたら昼の街のほうが明るいに決まっている。太陽の光に勝る光源などこの地球には存在しない。しかし実際に夜の街の光景を目にしたら、その考えは覆ってしまうと思う。真っ暗な夜空の下には、街頭が道を照らし、居酒屋がその看板を明るく主張する。スナックの店名の形に曲げられたネオンがバチバチと音を立てながら光っている。
明るさというものには人間の活気も含まれているのだと思う。昼の人間は常にルーチーンを繰り返している。夜になったところで、じゃあどこで一休みしようか、という話になる。
こうした夜の街現象は、屋外に限った話ではない。私はいつも、朝起きて会社に行って、そして疲れて帰ってくる。今この瞬間が一番生き生きしている。テレビ、スマホ、パソコン、照明、そして電子レンジのマイクロ波によって照らし出された私の部屋はまさしく夜の街といえるのだろう。
2021年1月27日
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