#19 学年、クラス、そして元号

 2021という数字、見慣れない。令和という熟語も見慣れない。これまでなかった数字や言葉なのだから当然と言えば当然だろう。造語とか流行言葉と違い、元号や西暦というものは強制的にドカンと打ち立てられるので順応するのに時間がかかる。

 思えば、学生の時も学年やクラスが変わる度に戸惑った記憶がある。ずっと1-eと書き続けてきたのに急に2-dになったらテストの答案などを書くときに苦労する。実際に何度か提出物でやらかした記憶がある。

 その点、大学の学籍番号などは気楽だ。どこまで行っても変わらない。何なら卒業してからも残る。今は社会人として会社に勤めているので社員番号を持っているが、これは定年になるまで変わらないわけだ。そう思うと少し寂しく感じる。定期的に自分が使っている番号を変えて、心を一新したほうが健康にも良いのだろう。同じ要領で、元号というものも時々変えてやったほうが国家の健康にも良いのかもしれないし、それが元号の存在意義なのかもしれない。


2021年1月5日 

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