星屑

ありがとう って

きみが感謝をしてくれたとき

ぼくは手のひらに温かいものを感じた

小さな 小さな 温かさ

なんだろうと思って

手のひらをゆっくりとひらいた

ちらりと一瞬の瞬き

からから からから 笑うような輝き

それは星屑のかけら

見失ってはもう二度と

見つけられない宝

どんなに目を細めても見つからない寂寥感

どんなに手を握っても掴めない焦燥感

ぼくは失いかけていた

きみからもらった星屑のかけらを

胸に大切にしまいこむ

星屑のかけらを集めたら

大きな星屑になるだろうか

星屑になったら

もう一度

ぼくの胸のなかで

まばゆく輝け

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