第45話

 帰宅中、俺達は特に会話は無く淡々と時間だけが過ぎて行った。

 やはり、この世界もどこか少し違うと俺は薄々、感づいていた。

 圭吾の自宅に向かっている途中、俺は教室に忘れ物が有る事に気付いた。

 「ゴメン。二人共、教室に忘れ物しちゃったみたいだ。急いで戻るから先に行っててくれ」俺は、そう言うと急いで学校まで引き返した。

 「分かったよ」志帆の声が後ろから響いていた。

 そして、圭吾の声も「あんまり、イソガナクテモ良いぞ」…と。

 「ねぇ、圭吾、聞いて。真治ったら、何か変なの!私の事、本物の志帆かって聞いてきたんだよ」

 圭吾「そっか。別に人間なら誰にでも間違いは有るよ」

志帆「そうだよね!それなら別に良いけど」「あ…アぁ、所でね…シホ」「なぁに、圭…」…その時、圭吾は隠してあった剣で志帆を斬り付けた。

 「キャァッ!!」志帆の身体から真っ赤に染まった鮮血が滴り落ちた。

 まだ、意識のあった志帆は「な…何するの!?圭吾…」と志帆は、傷の痛みを抱えなから圭吾を睨み付けた。

 その顔を、冴えきるかの様に圭吾は…

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