第24話

 自宅前に到着すると、俺は急に不安になってきた。

 〈この、2人を本当にあの世界に連れてって良いのだろうか?〉…と。しかし、もうここまで来たら、吹っ切るしか無い。

 圭吾と志帆に「なぁ、お前ら。死後の世界では無いけど、俺達の居る世界とは別の世界って信じてる?そう、例えば夢の中に居る世界が現実になる様な世界…」

 突然の俺の告白に志帆は「は、何言ってるの?そんな世界なんか有る訳無いじゃん」  と、言ったかと思えば、圭吾が「それは、この世界では無く仮想現実の世界に行けるって事?…何か、面白そうだね!そんな、世界が有れば行ってみたいけど」

  流石、IQ 150の天才だ。圭吾は俺の言っている事を瞬時に理解出来た様だった。

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