第6話

 圭吾が電話で母親と話している最中、俺は志帆に「お前、昔から圭吾の事庇うよな?ひょっとして圭吾の事好きなんじゃねぇ?」と囁くと「そんなんじゃないわよ!ま、あんたと居るよりは、圭吾の方が良いけどね」と、志帆は俺の脚を蹴ってきた。

 母親と話が終わったのか、圭吾が俺達に  「今日、17時までじゃなくても大丈夫だって。帰り、遅くなければ真治達に付き合うよ」と言ってきた。

 「サンキューな」と、俺が返すと二人は、急いで帰りの準備をしていた。

 「所で、面白い物ってナニ?」圭吾が唐突に、聞いてきたので「ウチに来れば、分かるよ」俺は、意味深に答えた。        そう、あれはもう数週間前になる…

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