第36回 ガチ恋勢のクソマロを送ります。


俺はとある配信の枠を取った。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 


「おはエド。」


 


コメント


:おは豆。


:おは豆。今日は平和な枠になりそうだな。


:おは豆。卑弥呼様いないし。


:おは豆。


 


「普通の枠だと思う?


ひみ民からとんでもないマロもらったんだよね。


一回読むね。」


 


例のクソマロを読み上げた。


 


―――――――――――――――――――――――――――


〇マロ


いつもお世話になっております。


あなたの恋人である卑弥呼様のリスナーのひみ民です。


 


卑弥呼様から、存在しないであろうガチ恋勢にマロを投げてほしいとのお願いがありました。


私のようなガチひみ民は、おそらく生真面目な方が多く、嘘の杞憂マロを投げることはできないと思われます。


 


卑弥呼様の望みを叶えるには、少し無茶なお願いで大いに悩んでおります。


 


この願いに関しては未来の旦那であるエドワードさんにしかできないことだと思います。


 


対処をお願いします(できれば、関係を深めてほしいですね)。


 


――――――――――――――――――――――――――――


 


コメント


:ひみ民の仕事だろw


:存在しないであろうガチ恋勢は草


:たしかに、ひみ民は生真面目な人が多そうだわ。


:勝手に旦那にされていて草


:ひみ民の圧がすごいわw


:ガチ恋勢なんていないw


:このマロは突っ込みどころしかないんだよな。


;最後の対処が意味深すぎるわw


:最後の一文の囲い込みが半端ないんだよな。


 


 


「対処していこうかなと思います。」


 


コメント


:まさかw


:まさかw


:卑弥呼様と仲良くなるのか。


:卑弥呼様とコラボが増えるのか。


 


ひみ民がいないことには、本当に安心した。


枠名に卑弥呼を匂わせていないし、裏で卑弥呼様は企業の事務所で案件放送をしている。


そういった工夫で、この配信にひみ民が入れないように対策している。


 


「いまから、卑弥呼様に、ガチ恋勢のクソマロを送ります。」


 


コメント


:面白いw


:やろうw


:バレたら、体の一部が消えるぞ。


:バレてほしいわw


:バレたら殺されるなw


 


「大丈夫。ばれないように、企業案件の日とかぶせてあります。」


 


コメント


:毎回、それがフラグになっているんだよなw


:フラグ立てるのうまいわ


:卑弥呼様の悪運はすごいからね。


:フラグ回収してほしい


 


 


――――――――――――――――――――――――――――


そのころ、キラライブ事務所では、卑弥呼のゲームの案件を行おうとしていた。


 


だがゲームのバグが多く、体験プレイすらもできないことが当日に発覚した。


 


事務所内は大慌てで、会議をしている。


 


卑弥呼も会議に参加しているが、会議の内容は頭に入っておらず、別のことを考えていた。


 


 


こういうトラブルがある時って、裏でとんでもないことが起こっていることが多いんだよね。案件が終わったら、しっかりエゴサしておこうかな。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る