第24話 卑弥呼様、架空のガチ恋勢のための結論を叩きつける
卑弥呼様の返事が来る配信時間となった。
正直、どうなるのか怖かった。
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「おはひみ~。みんな元気している?」
卑弥呼様は挨拶してきた。
コメント
:おはひみ~。エドワードさんとの返事待っています。
:おはひみ~。エドワードさんとお幸せに
:おはひみ~。エドワードさんと末永く。
:おはひみ~。卑弥呼様の世界が広がってうれしいです。
ひみ民は、俺のことを豆って言わないのは草なんだけど、礼儀正しいなぁ~。
だが自分の子供を守りたいという病的な庇護欲は異様だな。
「今日、なんかすごいね。我も大切な配信って理解しているけど、これほどとは思わなかった。」
コメント
:マジでドキドキするなw。
:卑弥呼様も本音だせよ~
:もったいぶるな。
:卑弥呼様。私を楽にさせてください。
「我さ、女のVじゃん。男性のガチ恋勢もいるんよ。」
卑弥呼は自信をもって、説明した。
コメント
:ツブヤイッターやコメントでみたことないですね~
:卑弥呼様のガチ恋勢?いるっけ?
:豆がいたわw
:なるほど、エドワードさんですね。
:リスナーではなく、Vにはいるね。
:エドワードさんですね。
:歪んだ愛のエドワードさんですね。
コメントには、ガチ恋勢なんて出現していなかった。
なぜか、俺がガチ恋勢にされているんだけど。
卑弥呼様、リスナーたくさんいるのに、ガチ恋勢0人はすごいなw。
ここまで来たら、かわいそうだわ~
「あれ、我のガチ恋勢出てきてもいいんだよ~。きっと恥ずかしくて打てないんだよね。
消極的だから、我の心を奪えないんだよ。」
少し悲しそうに卑弥呼は言った。
コメント
:積極的なら、我のハートを奪える。つまりそういうことですね。
:やった~。エドワードさんとカップル配信見れますよ~
:積極的なガチ勢なら、Vに一人知っている。
:積極的って、豆じゃん。
「ガチ恋勢は打ってもいいんだよ~。
みんなのアイドルがわけの分からない男に取られるんだよ。
杞憂してよ~」
コメント
:???
:?
:?
?コメントしかないの本当に草なんだけど。
卑弥呼様を、女として見ているひみ民はゼロなんだね。
「我さ、ガチ百合だからさ。消極的なガチ恋勢も多いんだよねぇ~
だからさ、豆君とは特別な関係になれないわ。」
よっしゃ~。これで卑弥呼と関係が切れるぞ。
地獄から解放されるぞ。
コメント
:ガチ百合なのはわかるけど、それ以外が分からないw。
:卑弥呼様、考え直してください。あんなにいい人はいないですよ~。$1万円
:豆ざまwww
:卑弥呼様、エドワードさんのこと好きなんでしょう。気持ちに正直になってください。
$1万円
:卑弥呼様~。切ない結論ですぞ。$1万円
俺の気持ちと反対に、ひみ民が阿鼻叫喚している。
俺はとどめを刺すために、コメントを打った。
エドワード・マスタング:卑弥呼様と特別な関係になれないのは残念です。
男性Vとは違い、ガチ恋勢が大勢いらっしゃる。
コラボも行わないほうがいいですね。
コメント
:2人とも、頭大丈夫ですか?居ない杞憂民のためにコラボしないっておかしいです。ぞ。$2万円
:杞憂民なんていないんだよ。お前ら、目あるのか?ぞ。$1万円
:逆杞憂民しかいませんよ。$1万円
:ひみ民=逆杞憂民です。
:豆民だが、卑弥呼様から離れたら、いじってくれる人が消えるからいやだわ。
ひみ民が、俺のコラボしないというコメントで精神が壊れていた。
「豆君。受け入れてくれてありがとうね。我も杞憂民が多いんだよ。」
卑弥呼はどこか残念そうな声で語った。
「特別な関係になれないだけで、コラボしないっておかしいよね。
豆君とコラボしてほしいって声あるし。
その声も無視できないんだよね。
そのリスナーさんたちのために、秘密いっちゃうかもよ。
我は、コラボしてもしなくてもいいから。」
卑弥呼様は、顔を赤く染めながら答えた。
コメント
:卑弥呼様~。素直じゃないね~。かわいい~$1万円
:コラボしてもしなくてもいいから(大嘘)。心の底からコラボしたいです。
:距離は少しづつ近づけていきましょう。$1万円
:コラボしていきましょう。そして、本当の意味でパートナーになりましょう。$1万円
この狂ったような囲いこみとは長く付き合いそうだわ。
まじで憂鬱だわ。
俺は、しぶしぶコメントを打った。
エドワード・マスタング:卑弥呼様とコラボできるなんてうれしいです。
今日も興奮して、疲れたので、お休みします。
コメントを打った瞬間、あまりの悲しさでベッドにうつぶせた
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