第20回 卑弥呼様は何かを察し始めてきた。

卑弥呼と偽ドラコ先輩の物まねをしながら、2つの仕掛けを解いていた(卑弥呼に内緒で解いていたため。卑弥呼はまだ爆弾解除していることはしらない。)。


あと2つの仕掛けのみである。


 


「このステージは、2つしか仕掛けはないですね。」


俺は、嘘をついていた。


 


コメント


:このステージは2つしかありません(なお、最初は4つあった模様)


:2つしかありません(2つは自分が陰で解いていました。)


:嘘w


:卑弥呼様のために難易度は落としています。


 


「最初のステージより仕掛けは少ないんだね。


って、我が物まねしているとき、仕掛けを解けた音が聞こえたのだけど。


気のせいかな~」


卑弥呼様は、考えこみながら聞いてきた。


「気のせいですよ~。マニュアル全暗記しないと解けないですよ。


それは人間やめていますよw」


苦笑いで答えた。


 


コメント


:自分で人間をやめていることを認めている模様。


:卑弥呼様との忖度は人間やめないといけないw


:この人全暗記していますw


:マニュアル全暗記はやっぱりすごいなw


:卑弥呼様は変なところ鋭いなw


 


 


「そうだよね。さすがに暗記は難しいよね。」


卑弥呼は疑いがとれたみたいで、考え込む様子は見られていない。


 


コメント


:セーフw。


:忖度、成功。


:忖度がうまくいったなw


 


「疑ってごめんね。では、さっそく1つ目の仕掛けにいこうか。」


卑弥呼は軽く謝りながら、仕掛けを解こうとした。


 


「別にいいですよ。1つ目はワイヤーですね。」


俺は答えた。


 


「ワイヤーの本数は?」


 


「3本ですね」


 


「黄色ありますか?」


 


「ありません。」


 


「では、1本目のワイヤーを切ってください。」


 


「わかりました。」


と俺は答えて、2本目のワイヤーを切った。


 


 


コメント


:卑弥呼様、普通に間違えていて、草。


:分かりました(間違えていますよ)


:全暗記していないとクリアできないわw


:手が滑ったのかな(とぼけ)


 


正解の音が鳴り、緑色のランプがついた。


 


「やったー。卑弥呼様、解けましたよ。ナイス指示です。次は、モールス信号ですね。」


 


「我もうれしいぞ。わかった。」


卑弥呼様は喜びながら、モールス信号のページに入った。


 


本来は、解読側がモールス信号を解くのだが、完全に暗記している俺が今回は解いていく。


 


「モールス信号では、リンゴってなっていますが、何かわかりますか?」


卑弥呼様に聞いた。


 


「リンゴなら、後ろのスイッチ切れば終わりだけど、モールス信号を分かるってすごいね。


マニュアルにモールス信号の読み方書かれているけど、明らかに我が解読する奴だよね。


一般常識ではないね。」


また、卑弥呼様は何やら、疑い始めている。


 


「僕、サバゲーが趣味で、モールス信号とか使うんですよ」


卑弥呼の妙に鋭い勘にひやひやしながら答えた。


 


「へぇ~そうなんだ」


卑弥呼は腑に落ちない感じで相槌を打った。


 


コメント


:サバゲーww


:嘘もうまいなw


:モールス信号は豆にとって、これが最初で最後だろw


:また、モールス信号なんて使わないだろうね。


:卑弥呼様は何か察したぞw


 


 


コメントに書かれている通り、2度とモールス信号なんて、解くことはないだろうと思っている。

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